和室の洋室化:敷居と床の間、押入れの解体
・敷居の解体
鴨居と上の壁を破壊したが、部屋と部屋の仕切りはあと一つ残っている。
床の敷居である。
鴨居も両端を釘で柱に打ち付けてあったので、それから抜こうとバールを入れて持ち上げてみた。
しかしさすがに太い釘や柱へのはめ込みがあるようで、簡単にはいかない。
ここでも鴨居と同じく、真ん中をのこぎりで切ってしまう方法を取った。
多少下地は傷ついたが、上貼りする部分、問題はない。
半分にしてしまえば、バールであっさり外れる。
敷居の下だけは合板が貼られていない。床下から風が流れ込んでくる。
この上には根太と断熱材を入れて、合板も貼るので特別塞ぐ必要もないだろうと判断した。
・床の間の解体
結構立派な板を使っているが、これがある以上和室感が拭えない。
まずはバールで天板と床の板を外そうとしてみるが、これが相当しっかり固定されているらしく、板の方が割れてくる状況。
目に見えるところに釘がないので、ひたすらバールで隙間を広げていく。
床板はバールで少しずつ持ち上げていって、最後はどうにか引き抜けた。
しかし天板がびくともしない。
恐らく砂壁で埋めてある部分に釘が打ってあるため、効果的に引き抜けないのだ。
最終的には天板の真ん中にのこぎりを入れ、二つに分けた後、力ずくで壁から引き抜いた。
今回はこの物件にまだ電気が来ていなかったため、手ノコを使用せざるを得なかった。
ここまで手ごわい板を相手にするなら、丸ノコが不可欠だと反省だ。
引き抜いた勢いで、砂壁やモルタルはボロボロ落ちてきたが、ここも石膏ボードを上貼りする予定なので問題はない。
柱を残して撤去するとこのような状態。
下はまさに床下の基礎部分。
床の間の下は今回初めて見たが、畳の下とは違い、根太が通っていないことが分かる。
その代わりに、床の間の高さを出すための太い柱が2本ある。
これらは畳部分の根太や合板の高さとは異なっているので、このままでは床を繋げることができず撤去する必要があった。
この2本は頑丈な柱なので、耐震性などに影響がないか心配だったが、観察してみるとこれらも鴨居と同様で、左右の柱に釘で固定されているだけだった。
そのため後に引き抜き、既存の根太と同じものを延長して設置することになる。
・押入れの解体
押し入れの解体作業は以前も行っており、今回で二度目。
賞味30分の作業だった。
中段の雑巾摺りを外してから、下から押し上げて板を撤去。
そこさえできれば残りの柱もバールで簡単に外せる。
押入れの構造というのは、驚くほど共通しているものだと実感する。
一度経験すれば後は片手間の作業だ。
中段の板はほとんど床の板と同じ形状なため、床の補強として敷くことにする。
床はその上からクッションフロアでも敷く予定。
また壁の押入れボードは、しっかりした作りであり、ペンキがキレイにのりそうなので前面を塗装する計画である。
このように解体すると大量の木材が出るものだ。
キレイに外すことができれば、別の用途で活用できることもある。
保管場所があるならとっておくのも良いだろう。