DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

ブロック塀による土留め2回目②:C-10ブロック30個を一日で積む

 前回まででブロック塀の基礎部分の施工を完了した。

 

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 コンクリートの流し込みから一晩経つとしっかりと固まり、差した鉄筋も固定されていた。

 コンクリートを流してから2時間後には土砂降りの夕立があったのだが、あまり影響はないようだった。

 次の日は天候にも恵まれていたため、3段の塀を一気に積んでしまうことにした。

 1.ブロックを仮置きして鉄筋のスパンを確認

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 写真はコンクリートを流した次の日の朝の状態である。

 雨のために濡れてはいるが、完全に基礎は固まっている。

 強い雨の後は土の断面が崩れてきているので、ブロックを積む前にはデッキブラシなどで掃除をしておくべきだろう。

 余計な土や汚れが付いていると、モルタルの接着が悪くなる恐れがある。

 ブロックの一段目を積む前に、まず一列目を仮置きしてみる。

 

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 おそらく完璧に収まることはないはずだ。

 一部にやたら隙間が空いたり、ブロックが入らなくなったりしているだろう。

 今回はやはり一部が窮屈になってしまい、ブロックを削って並べる部分が出てくることになった。

 

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 ブロックのサイズ、形を調整するにはブロック用のタガネが必要になる。

 

モクバ カットチゼル 90MM

モクバ カットチゼル 90MM

  • メディア: Tools & Hardware
 

 これはカットしたい部分に当てて、ハンマーで切り込みを入れることでブロックを割ることが出来る。

 ただ力任せに叩くと変なヒビが入ってしまう。

 最初は軽く切り込みを入れて、何度かに分けて叩いていけばキレイに割ることができるだろう。

 

 まずは仮置きの段階でキレイに並べることだ。

 そのためにブロックを削ったり、場合によっては鉄筋を曲げたりカットしたりする必要もあるだろう。

 今回の場合塀はカーブを描くため、そのコーナー部分はどうしても隙間が空くことになるが、そこにはモルタルを十分に詰めれば強度は確保可能だ。

2.コーナー部のモルタル詰めと鉄筋の継ぎ足し

 仮置きの段階でも完璧を求めだすとキリがない。

 ある程度はモルタルで接着するときに調整は可能なので、妥協も必要だ。

 一段目の施工は、以前に書いた方法通りにやることで変わりはない。

 

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  塀が直線の場合は両端のブロック位置を決め、基準線を張っておくことで大きなズレはなくすことができる。

 塀を曲げる場合、注意するべきは高さのみになり、土留めであればそこまでズレが目立つことはない。

 今回は曲げた塀に特有のコーナー部のジョイントについて詳しく解説したい。

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 ブロック塀を曲げる場合、コーナー部は写真左のように隙間が大きく空く。

 ここをモルタルで固めるわけだが、これだけ隙間が空いていると普通にモルタルを詰めても漏れてしまう。

 そこで木の板などを隙間に当てて、モルタルが固まるまでは固定しておくのだ。

 モルタルの粘度にもよるが、10分もすれば隙間から漏れてくる心配はなくなる。

 頼りなく思えるかもしれないが、十分に乾燥すればガッチリ固定される。

 

 またモルタルを扱うときに、バケツを使うことは多いと思う。

 私は左官作業を始めた当初100円ショップで購入したバケツを使用していた。

 しかしモルタルなどを中に入れていると、スコップなどでかき混ぜることが頻繁にある上、重量のあるモルタルを運搬することになる。

 100円の薄いバケツではすぐに穴が空いてしまったのだ。

 そこでホームセンターに売っている「建築用バケツ」を購入した。

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 この建築用バケツは普通のバケツより明らかに厚みがある。

 取っ手も縄でできており、多少手荒に使ったところで穴が空くことはまずないだろう。

  1,000円前後で購入できると思うので、何度もモルタルを使う場合は購入するべきだ。

 一段目を積めたらモルタルがある程度乾燥するまで待つ。

 夏場であれば2時間も経てば二段目の施工に取り掛かっても大丈夫だろう。

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 ある程度ブロック積みに慣れてきたら一気にモルタルを練って、スピードを上げていくのがよい。
 

 また二段目以降になると鉄筋の長さが問題になることがある。

 基本的に鉄筋は基礎の立ち上がりから、三段目ブロックの半分くらいまで通っていることが望ましい。

 しかし最初に計画していた高さに届いていないことがあるものだ。

 そのような場合は一段目か二段目を積んだ段階で、縦の鉄筋を継ぎ足して差すことも出来る。

 今回のように三段の塀であれば

   一段目のブロックの鉄筋部分にモルタルを詰め固まった後、二段目を積み鉄筋

  部分に継ぎ足し分の鉄筋を差す

ことがわかりやすいだろう。

 継ぎ足した部分は一部鉄筋が二重になるが、結局はモルタルで2本とも固まるので強度は十分に保証されるというわけだ。

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 以上の要領で三段目までを積む。

 ブロック間で隙間が空くところは板や角材を置いて固めていく。

3.天端の仕上げは板を当ててコテでならす

 塀が三段であれば、その最上段である三段目に横筋用ブロックを使い鉄筋を通す。

 今回はカーブしているので鉄筋も合わせて曲げるか、小さく継ぎ足す必要がある。

 鉄筋はブロックに触れないよう全体をモルタルで包み、かぶり厚を十分に取るようにする。

 鉄筋が天端に見えないようモルタルを積めたら最後の仕上げである。

  

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 天端の仕上げについては以前の記事でも書いたが、できるだけキレイに仕上げる場合は

   直線が出る木の板を当てながらモルタルをならす

必要がある。

 

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 写真のように合板の端材を当てながらコテでならすことで、塀の端部分はキレイな直線が出せる。

 これをコテだけでやろうとしてもまず不可能だろう。

 多少手間はかかるが最上段は見栄えに直結するので、ここは丁寧に行いたい。

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 その他細かい隙間も詰めれば施工は完了だ。

 一晩経てば塀も固まり塀の内側に土を埋め戻すだけだ。

 基礎ができた状態から三段目まで積むのにかかった実作業時間は

   約8時間

であった。

 素人でも2回目の作業で、多少要領が掴めてくるとこれくらいのペースでできる作業になるようだ。

4.おわりに

 コンクリートブロックを使ったDIYは始めるまでの心理的ハードルが高いと思う。

 色々な道具も必要になるし、モルタルを練る、鉄筋を入れるなど馴染みのない作業が必要になるからだ。

 またかなりの力仕事になるので肉体面での負担も大きい

 

 だがそれでも一度経験すれば誰でもDIYできる作業だと思う。

 不動産投資をしていて、今回のように外構工事をガッツリやるケースは少ないとは思うが、だからこそ自分でできれば武器になりえるとも思う。

 やってみようと思う人がいれば、今回の記事などを参考にして挑戦してもらいたい。

 

 ↓    ↓  今回の作業でかかった費用について  ↓    ↓ 

 

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