DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

物件リフォームをサボらない対策:やる気は長続きしない

 物件を購入しリフォームをDIYで行う場合、その作業はかなり骨の折れる仕事となる。

 壁紙の貼り替え、床の貼り替え、設備の交換……

 どこまで自分でやるかにもよるが、ボロ物件度が高ければ高いほど作業量は増える。

 作業を初めてからリフォームが完了するまで、数ヶ月から一年近くかかることも珍しくはない。

 最初はやる気に満ち溢れて始めたDIYだったが、ときには

   もう嫌だ

   これ以上リフォームなんてやってられない

という具合に気持ちが萎えてしまうこともある。

 そんな状態に陥らないためにどういった対策が必要なのか、陥ったときはどうすれば良いのか、考えてみたい。

 

1.マインドセットを固める

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 不動産業を志し、物件を実際に購入できた時点で

   なぜ不動産業をやるのか

   自分にとっての意義は、目的は

などといったマインドセットは、ある程度自分の中で固まっていると思う。

 将来の大きな目標やビジョン、不動産はそれを達成するための手段であるはずだ。

 その過程の中で、物件のリフォームとDIYという手法が最適だと判断したのだと思う。

 それを確実に言語化しておくことだ。

 もしもDIYという方法に迷いがあった場合

   いっそ業者にリフォームを任せてしまおうか

という誘惑に常に晒されることになる。

 それを防ぐためには、あらゆる選択肢を検討し

   自分でリフォームすることが最良だ、という確信

を得ておくことだ。

 実際にそうであるかは問題ではない、自分が確信できることが大事だ。

 

 また不動産に限った話ではないが、人生を主体的に生きようとする人なら決めておいてほしいことがある。

 自分の人生自体についての

   ミッションステイトメン

である。

 これは言い換えるなら人生の理念、信条、自己宣言といったもので「七つの習慣」で使われている概念だ。

 七つの習慣に限らず、このような人生の目標を決める、といったことを推奨する自己啓発本は多い。一度ならず作ったことのある人もいるだろう。

 それを常に持ち歩く手帳に書き留めておいてほしいのだ。

 これはリフォームを自分で行う際も大きな力を発揮するはずだ。

2.計画を立てる

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 次はリフォームの具体的な計画設計だ。

   物件のどこをどの程度まで直すのか。

   作業の期限はいつまでか。

   いつから入居募集を開始するのか。

 長期的な計画を立てて、その完了日から逆算して具体的な作業に落とし込む。

 今月中にどこまで終えるのか、そのためには今週はどこまで、今日は何をするか。

 長期、中期、短期といったスパンで計画を考える。

 大まかな作業日程が決まれば、個々の具体的な作業工程も計画する。

 壁紙を貼り替えるなら

   古い壁紙の剥がし、下地のパテ埋め、壁紙の発注、貼り付け

それぞれの作業方法を下調べし、必要な部材を調達し、現場に搬入しておく。

 この下準備が遅れれば、以降の作業日程が全て崩れてくることになる。

 もちろんこの計画がそのとおりにいかない可能性は十分にある。

 特に初めて行う作業であれば、かかる時間の見積もりが甘くなることはよくあることだ。

 そのリスクをできるだけ小さくするためには、入念な準備しかない。

3.現場での作業

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 ここまでやった上でいよいよ作業だ。

 これまでの工程をあいまいにしたり、行きあたりばったりな計画であれば、必ず頓挫する。

 さらにここからは実際に体を動かして長い期間作業を行うため、さまざまな障害に邪魔されることになる。

 それらの障害への対策などを紹介していきたい。

(1) 体調を整える

 リフォームは体力勝負だ。

 体調不良であれば、作業効率はどうやっても上がらない。

 普段から栄養のある食事、十分な睡眠など健康的な生活を維持し、体力をつけておくことは欠かせない。

 大家業を始めたばかりであれば、大抵は勤め人として仕事をしながら、空いた時間でリフォームをすることになる。

 会社での仕事がハードであればあるほど、不動産に割けるリソースは少なくなる。

 睡眠時間を削ってでもやる、と意気込むことが悪いとは言わないが、それで体を壊したら元も子もない。

 個人的には、

   睡眠時間を最低7時間確保する

   食事もタンパク質を中心とした健康的なものにする

といった点を実行していれば、会社以外の時間を不動産に注いでも健康を害することはないと思っている。

(2) とにかく物件に入る

 作業を進めるには物件に入らなければならない。

 当たり前なのだが、意外とここでつまずくこともあるだろう。

 少々残業をした日などは

   いまから物件に行くのはしんどい

   もう大して作業をする時間はない

などと怠ける言い訳をいくらでも思いつくものだ。

 だが、取りあえずは物件に入ってほしい。

 そして少しでも作業に手をつけるのだ。

 ペンキを一部だけでも塗る、網戸を張り替える、壁紙を切り分ける、その程度の簡単な作業をやっていると、少しはやる気が出てくるものだ。

 そうなればその勢いでやれるだけのことをやってしまう。それをひたすら繰り返す。

 まず物件に入らなければ、何も進まないのだ。

(3) 誘惑を断つ

 物件で最も作業の邪魔をし、誘惑をかけてくるのがスマホだ。

 作業の合間につい、手にとってしまう。

 そのたびに様々な通知に注意が取られ、SNSやゲームに時間を使ってしまう。

 スマホに気を奪われるたびに、集中力があっという間に消え去り、それが再び高まるにはかなりの時間を要する。

 現場でも作業の分からない点を調べられるメリットは大きいが、それ以上に作業効率を落とす誘惑材料でもあるのだ。

 そういったことを防ぐためには

   スマホ依存症対策用のアプリ

を使うことを勧めたい。

 私が使用しているのは

   StayFree と BlockSite

である。 

 

StayFree - The Vanlife App
StayFree - The Vanlife App
開発元:StayFree GmbH
無料
posted withアプリーチ
BlockSite
BlockSite
無料
posted withアプリーチ

 それぞれのアプリを何時間、何回起動したか、その期間が前日と比べて増えたか減ったか、などだ。

 こういったアプリを入れて、初めて自分がどれくらいスマホを使っているかが分かるだろう。

 大抵思った以上に時間を費やしているものだ。

 

 次にBlockSiteは、指定したアプリを一定時間起動できないように設定できる、というものだ。

 「仕事モード」という状態に切り替えている間、邪魔になるアプリを指定しておけば、アプリを起動したくともできないようになる。

 仕事モードはタイマーを設定でき、集中したい時間を決め、休憩時間になったらその間だけは息抜きが出来るようになる。

 また仕事に必要なアプリは制限を受けないようにもできるので、私は音楽再生アプリやカメラアプリだけは使えるようにしている。

 

(4) やる気スイッチを入れる

 いざ作業にかかろう、と思っても体が動かない。

 そんなときは取り掛かるための流れをルーティン化するのだ。

 まず先に紹介したアプリを設定し、余計な誘惑を断つ。

 そして自分の好きな曲やオーディオブックを流すのだ。

 自分の好きな曲であれば、聴けばテンションが上り、やる気もでる。その勢いに任せて作業に取り掛かりさえすれば、後はそこまでの力は必要なくなる。

 またオーディオブックも自分の精神を鼓舞できるもの、特に好きな章などを最初に聴くと良い。

 私が好きなのは「自助論」の冒頭「天は自ら助くるものを助く」の部分である。

 

 音楽以外で効果があるのは、手帳に書き留めた「ミッションステイトメント」を見直すことである。

 これは自分が自分のために決めた信条である。

 自分が生きる目的、目標、自己宣言であり、おそらく作業を怠けることは、その信条に反することのはずだ。

 それを思い出させてくれ、やる気が湧いてくるだろう。

(5) 適度な休憩を取る

 いくらやる気に溢れていても、ずっと続くものではない。

 やはり休憩は必要なので、適宜飲み物でも飲むと良いだろう。

 ただここでも極力スマホを見ないことだ。

 スマホを見ていると脳の注意力を奪われるので、体も休まらない。

 一番いいのは昼寝だ。本格的でなくても目を閉じる程度で良い。

(6) TODOリストで作業を管理する

 その日の作業予定は事前に計画して、TODOリストに書いておく。

 これはノートや手帳に書き、スマホには書かない

 作業が終わるごとにリストに斜線を引き、次の作業に移る。

 斜線は豪快に引こう、それが達成感を促す。

4.究極の方法、物件に住みながらリフォーム

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 これは私もやったことはない。

 しかし最も効率的だろう。

 水道、電気、ガスのライフラインを全て繋ぎ、物件に寝泊まりできる状態を作るのだ。

 リフォームを進める上で最もムダな時間は、物件への移動時間だ。

 これを日々の生活に組み込むことで、移動時間をゼロに出来る。

 また生活の僅かなスキマ時間に作業を進められる。

 住むのに問題のない環境であれば、これほど効率的な生活はない。

 自分の生活圏に物件を購入できれば、こういった補給面でのメリットは大きい。

 実行できる状況にある人は、やってみても良いだろう。

5.おわりに

 物件購入時の溢れるようなやる気、そのときはリフォームなどいくらでも出来る気になっているのだが、そんなものは長続きしない。

 やる気が出る出ないではない、やる気があろうとなかろうと淡々と作業を進めるのみ。

 そのためにはルーティン化が欠かせない。

 自分のやる気や感情のみに頼ると、思った以上にコントロールが効かないものだ。

 DIYでの作業は思い通りには進まない。

 特に最初の物件ではそれが顕著だ。

 今回紹介した方法は私なりの試行錯誤の結果だが、色々アレンジして自分なりにベストなやり方を考えてほしい。

 

 
 
 
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