DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

ブロックを使った階段作り①:段差の高さ合わせが最優先

 2号物件の弱点として以前も紹介したとおり

   アプローチが危険である

という点が挙げられる。

 

hacchi6.hatenablog.com

 

 この点を解消するためには、もっと安全なアプローチを作るしかない。

 そこでコンクリートブロックを積み、階段を作ることで安全なアプローチとすることにした。

 今回はその第一段階として、階段の設計である。

 1.階段の高さはどのくらいが適正か

 今回ブロックを積んで数段の階段を作ることにしたわけだが、まず問題となるのが

   各段差をどれくらいの高さにするか

である。

 普段上り下りをしている階段の高さを意識することはないと思う。

 だが階段の寸法によっては、急に感じたり、楽に登れると感じることはあるはずだ。

 せっかく作るのなら、入居者が快適に上り下りできるよう設計したいものだ。

 

 階段について色々と調べていると

   寸法は法律で基準が定められている

ことなどが分かった。

 

www.lixil.co.jp

 上のサイトによると

 建築基準法施行令では、階段寸法について階段および踊り場の幅、蹴上、踏面、踊り場位置の4つを規定しています。

 蹴上(けあげ)は、階段の高さのことをいいます。階段の踏面(ふみづら)から踏面までを測った高さが蹴上です。同じ階高(階から階までの高さ)なら、蹴上が低くなると段数が増え、蹴上が高くなると段数が減ることになります。踏面は、階段の踏面の長さ(奥行き)をいいます。

 建築基準法によると、一般住宅の場合の階段寸法は蹴上23cm以下、踏面15cm以上、階段と踊り場の幅75cm以上と決められています。 

 と決められているようだ。

 しかしこの基準はあくまでも最低の基準であり、実際に

   蹴上23cm・踏面15cm・階段と踊り場の幅75cm

で階段を作ると非常に使いづらいものになるということだ。

 

 今回設計する階段は地面から約60cmの高さにあるブロック塀まで数段の階段で登る形を取る。

 道路から塀までは4メートル近くの距離があり、踏面の広さは十分に確保できるため、蹴上の高さをどうするかが問題になるだろう。

 外部の階段として使いやすい寸法について調べてみた。

 

exterior-takumi.com

 

 参考になる寸法は上のサイトなどで

   蹴上150mm以下、踏面300mm以上

とされている。

 そのため高さ60cmを4段で割って

   1段の蹴上を15cm

とすることにした。

 奥行きについては道路から塀まで4メートル近くあるため

   踏面は100cm

と決めた。

 

2.ブロックを積み蹴上を合わせる

 高さ60cmの塀の高さを基準として、そこから15cm下がったところに1段目の階段を作る。

 その高さをどうやって合わせるかだが、基本的にはブロックの組み合わせで作っていくことになる。

 1段目は地面から45cmになるが、地面自体も傾斜がついているためある程度水平を出しつつ、高さを合わせる必要がある、

 今回この1段目はブロックを縦に2つ積むことで出すこととした。

 コンクリートブロック1個の縦の長さは約20cm。

 縦に2つ積んで40cmとして、残りの5cmを土や砕石、モルタルで調整することとしたのだ。

 高さ60cmの塀の根元付近を掘り下げ、置くブロックが水平になるよう調整する。

 そして縦に2つ仮置きして45cmの高さに合うまで、土や砂利で調整するのだ。

f:id:hacchi6:20200921205445j:plain

 特に最初の段は高さと水平の基準になるところなので、水糸を張って基準線に合わせてブロックを積んだ。

 この辺の作業は非常に地味で、完璧を求めだすとキリがないだろう。

 また階段の奥行きラインも極力合わせるために、道路側に対して基準となるブロックを置いた。

 以降のブロックはこの糸を基準に並べていくことになる。

f:id:hacchi6:20200921205648j:plain

 仮置きである程度位置が決まったら、どんどんモルタルで積み重ねていくのみだ。

 一番下の地面の上に砕石を敷き、上から踏み固める。

 その上からモルタルを敷き、ブロックを乗せて高さと水平を調整して固定していく。

 下の写真の通り、1段につき奥行きは

   普通のブロック2個+半ブロック1個

で約100cmが出る。

 幅はその間に2個ブロックを挟むことで100cmとなる。

 これを最初の段は2段積むことになるので、必要なブロックは

   C-10ブロック

     基本✕6個、横筋✕6個、半ブロック✕4個

       合計16個

となった。

f:id:hacchi6:20200921205922j:plain

 ブロックのジョイントや天端は通常通りモルタルを詰める。

 2段なので鉄筋は入れないことにした。

 この要領で続いて2段目、3段目と続けてブロックを積み上げていく。

 2段目は高さ調整のために、縦に積むブロック2つの内1つを横に寝かせて積んだ。

 3段目は1つのブロックだけで、縦には重ねない。

f:id:hacchi6:20200922060157j:plain

 ひたすらブロックを並べてモルタルで固めていく作業を続ける。

 2段目に必要なブロック数も16個。

 3段目は1段減るので計8個。

 モルタルでブロックが固まった後は、ブロックで作った枠の内側に土を詰めていく。

 階段の床面はコンクリートを流し込むので、土の上には下地として砕石を敷き固めておく。

3.抑えるポイントは蹴上の高さ

 これらのブロック積み作業は土留め以上に水平などに気をつかう。

 階段が傾いていれば当然違和感を感じるし、毎日使う部分なので歪みなども目立つだろう。

 しかし、完璧を求めると際限なく時間と労力がかかってくる作業だ。

 入居者が不都合を感じない程度で妥協しないと、作業はいつまで経っても進まないだろう。

 この階段作りでもっとも重要なポイントは

   蹴上の高さを揃えること

だろう。

 階段の段差がまちまちであれば、どんな人でも気持ち悪く感じるものだと思う。

 その点さえ抑えていれば、多少の見栄えの悪さを気にするべきでない。

 ブロックの接合もモルタルを十分に詰めていれば、この程度の高さであれば崩れる心配もないだろう。

4.おわりに

 今回の作業は私自身も完璧に仕上げたい、という思いで作業を始めたが、それは想像以上に困難を伴った。

 結果的には途中で妥協するようにして、蹴上の高さを合わせることだけは行い見栄えなどは度外視することにした。

 もし完成後に我慢ができなければ、外観などはモルタルで上塗りして仕上げることで改善することが可能だ。

 ブロックを積む段階ではそこまで気にしていると、途方もない時間がかかり作業に嫌気が差すことだろう。

 

 次回からは作ったブロックの枠に、練ったコンクリートを流し込んでいく。

 ブロックを積む作業もそうだが、外構はどれも肉体的にハードな作業だ。

 筋トレにもなって一石二鳥だ、というメンタルで望まないと心が折れそうになるので、もし挑戦しようという人がいれば覚悟してほしい。

 

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