DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

木部のペンキ塗り:水性か、油性か?アク、ヤニ、ムラ対策

木部のペンキ塗りについて

石膏ボードを貼り終えた後は、柱や廻り縁、敷居などの木部の塗装に移る。

 

1.まずは掃除から

 石膏ボードを先に貼る理由については、過去の記事で書いたとおりだが

  ペンキやローラーに砂が付くから

だ。

 ボードを貼ってしまえばその心配はない。

 とはいえ、ボードをカットするときなどは、石膏の粉が部屋に舞うことになる。

 掃除機で吸った後で、雑巾がけもしておくと良い。

 ただこういった現場で使う掃除機は、家庭用のものでは容量などの面でも力不足だ。

  私はこの

リョービ(RYOBI) 集じん機 VC-1100 683400A

リョービ(RYOBI) 集じん機 VC-1100 683400A

  • メディア: Tools & Hardware
 

 リョービの集塵機を使用している。

 これは明らかに業務用の大きさで、そう簡単にゴミで溢れたりはしない。

 別売りの粉塵用フィルターを取り付ければ、石膏やサンディングの粉など細かいものも問題なく吸い込める。

 またパテを石膏ボードに打った際、木部との隙間にも打つことになるはずだ。

 そのときには、どうしても木部にパテが付いてしまう。

 これはパテが乾く前に雑巾などで取れれば良いのだが、それを忘れているとパテが固まる。

 固まったパテを取るのは意外と手間で、濡れ雑巾でこすったり、ヘラで削いだりする必要がある。

 またパテが固まり切らない時に、雑巾で拭こうとすると、パテ面を触ってしまいパテをやり直すことも起こる。

 対策としてはパテを打つ前、木部にマスキングテープで養生しておくことだ。

 そうすればパテを打った後にテープを剥がし、はみ出たパテが木部に付かないことになる。

 しかし、木部と石膏ボードの境界すべてを養生すること自体が手間だ。

 どういった方法が良いかは、私自身も試行錯誤中である。

2.木部にシーラーを塗る

 掃除が完了すれば塗装に移る。

 柱などに限らず、天井などでもそうなのだが、木にペンキを塗る前にはシーラーを塗ることが基本だ。

 その理由は、何よりも

   アクとヤニの防止

である。

 これは以前喫煙していた部屋や、木の表面が荒れた下地の場合に出やすい。

 そして塗る塗料の色が薄ければ薄いほど目立つ。

 白などを塗る場合は、どんなものでも必須だろう。

 このミラクシーラーエコが大容量で値段も手ごろだ。

 色は、塗った場所が分かりやすいホワイトが良い。

 透明のものもあるが、これは塗ったかどうかが分かりにくい。

 塗り漏らしを防ぐためにも、色の付いたシーラーを選ぼう。

 後はハケなりローラーなりで塗っていくだけだ。

 そして注意なのだが、シーラーの成分はボンドのようなものだ。

 それで表面をコーティングして、下地からのしみ出しをを防ぐ。

 シーラーを塗ったハケは、すぐに水で洗おう。

 少し放置しただけで、一気に固まり捨てるしかなくなる。

 シーラーを塗った後はできれば一晩は空けたい。

 乾く前に塗料を塗ると、アクなどが表面まで出てきてしまう。

3.使うペンキは水性か、油性か?

  シーラーが乾いたら次はペンキ塗りだ。

  ここからはそれぞれで意見が分かれるところだと思う。

  何色のペンキを使うか、などによっても異なる。

  私は和室の木部は基本的に白を塗ってきた。

  その結論としては

    白を塗るなら油性で塗れ

 である。

  理由は単純、アクやヤニが出ないから、だ。

  これまでの経験だが、最初の物件ではまず木部に水性のホワイトを塗った。

  エコフラット60だ。シーラーを塗りはしたが結果は無残。

  アクだかヤニだかが出まくり、何度塗り重ねてもムダ。

   ペンキ→シーラー→ペンキ

  などを繰り返しても、ムラにもなり全く綺麗にならないのだ。

  そこで方針を変更し油性ペンキを試したのだ。

  一般に油性ペンキは水性と比べて扱いにくいとされる。

  薄めることと、ハケなどを洗うことに

  ・薄め液を使わなければならない

  ・臭いもきつい

  ・乾くのに時間がかかる

 などだ。

  しかしその扱いにくさを持って、余りあるメリットがあるのだ。

  まず、アクとヤニはほぼでない。

  ムラについても水性よりは圧倒的に出づらく、十分な量のペンキを塗っていけば最小限の塗り重ねで済むはずだ。

  そして仕上がりに艶があり、手触りも良い、耐久性も高い。

  ではどの商品を使えば良いのか。

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 白色で使ったことがあるのは上の2つだ。

 どちらも日本ペイントの商品で、同じようなものかと思ったのだが、微妙に色合いが異なる。

 キレイなホワイトを求めるなら、左の鉄部・建物・トタン用、を選ぶべきだ。

 右のものは、ホワイトでも微妙に赤みがかった色をしている。室内向きではなさそうだ。

4.油性ペンキの塗り方

  先に書いた通り、油性ペンキは扱いづらい。

  下手なところに間違ってペンキが付いて、乾いてしまうとそれを取ることにも苦労する。

  そのためペンキを出すのは最小限だ。

  具体的にはペンキを紙コップに出し、ハケだけで塗るようにする。

  このハケは多分何度も使えるものではない、ちゃんと洗っても2回程度、使い捨てと考えた方がいい。

  ペンキとわずかなの薄め液を入れ、ある程度の粘度を保ちながら塗る。

  薄め液を入れすぎると、すぐにハケから垂れだす。

  塗ったら乾くまでには一晩はかかると思った方がよい。

  また注意することが一つ。

  油性ペンキを重ね塗りする際

    二度目はペンキを薄めずに塗る

 ということだ。

  その理由は、まずペイント薄め液を固まった油性ペンキに塗ると、場合によっては塗料が剥がれ落ちる。

  まるで塗料剥がし液を塗ったときのようになるのだ。

   これは二度目に油性ペンキの粘度調整を誤り、薄めに塗った場合でも起こり得る。

  こうなると塗装面がぐちゃぐちゃになり、一度サンディングなどをして全部剥がし直すしかなくなるのだ。

  防ぐためには、ペンキが完全に固まるまで時間を置くか、ペンキを薄めないか、だろう。

5.塗った後の注意点

  ペンキが乾くまでの時間だが、夏ならば半日あれば十分だろうか。

  冬なら一晩置いた方が良いだろう。

  ペンキが固まるまでは、水性以上に時間がかかる上、ペンキの粘度も高い。

  そのため塗った後、部屋に粉塵などが舞う作業をしていると、塗装面にゴミが付いたまま固まってしまう。

  乾くまでその部屋で他の作業は控えた方がよい。

  また完全に乾いたとしても、塗装面を濡れ雑巾で拭いたりすると、わずかだがペンキが落ちる。

  白色なら多少落ちても分かりにくいのだが、黒色だと退色具合が如実に分かる。

  前述したニッペの鉄部木部用の黒色を使用したとき、そのようなことになったため、黒系のペンキを、柱など手の届く範囲に塗るのはどうなのか、と思ってしまう。

  今後他の色々なペンキを試してみたいところだ。

  

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