読書効率を最大化するには:ボールペン、ノート、ストック化
大家を志した以上、日々新たな知識を得ていかなければ、成功はおぼつかない。
大家業には学ぶべきことが数限りなく存在する。
ではどうやって必要な知識を学ぶか。
最も基本的学習法は読書である。
その読書の効率を上げることができれば、成功へのスピードも増すことになる。
今回は効果的な読書について考えたい。
1.一回目は三色ボールペンを使いながら読む
読んだ本を読みっぱなしにして、後から本の内容の何パーセントを説明できるだろうか。
私自身、ただ読んだだけの本は一ヶ月もすれば、その本の要点すら分からなくなっているだろう。
何の知識も積み上がらず、時間を浪費したに過ぎない。
そのような読書はどんな名著を読んだとしても、ただ知的な娯楽としての価値しかない。
小説であればそれでも良いだろう。
しかし、体系立てた知識を得たいと思えばより効果的な読書法が必要だ。
ではまず何をするのか。
読書をした後で最低限行いたいことが、重要ポイントの抜き出しである。
一般に読書をする際には、線などの書き込みをすると良い、と言われる。
その方法を解説した本は数限りなくあるのだが、私がオススメしたいのが
三色ボールペンとは、赤、青、緑が入ったもののことである。
この三色のボールペンを読書中、アンダーラインを引くために使おう、というのが趣旨だ。
各色の意味は次のとおりで
赤色・・・超重要ポイント
青色・・・重要ポイント
緑色・・・自分が面白いと感じ、興味を惹かれたところ
と分けてアンダーラインを引いていくだけだ。
このように書き込みをしていく過程で、本に緩急が生まれ、後から読み返すときも要点が視覚的で分かりやすい。
また本を読んでいるときも、どこにラインを引くか考えながら読むため、内容の理解が深まる。
私はさらに、アンダーラインを引いたページの角は折り曲げておき、後からポイントを読み返しやすいようにもしている。
個人的には、ここまでやるのが第一段階だ。
2.二度目は要点をノートやアプリに書き出す
次の段階で参考にしたのが、本田直之のレバレッジリーディングだ。
この本では単にアンダーラインを引くだけではなく、二回目に読み返したとき、その重要な点をノートなどに書き出し、簡単に読み返せるまとめを作ることが推奨されている。
そのまとめをデータ化して、いつでもアクセスできるようにしておくのだ。
そうすれば本の内容を忘れてしまっても、ノートやスマホで確認するだけで要点が思い出せる。
単に読み流すだけであれば、知識はフローに留まり時間とともに流れていく。
しかしノートやパソコンでデータ化するアウトプットを行うことで、知識をストック化するのだ。
そのアウトプットの作業は手間がかかる。
理想は読了後、すぐに行うことなのだが、なかなか実行することは難しい。
私は大抵内容を半分忘れかけたころに行っている。
アウトプットの方法には先述のとおり
アナログ(ノートへ手書き)
か
デジタル(ブログやエバーノート)
の2種類がある。
私はそれらの方法を併用しているのだが、ここではそれぞれのメリットとデメリットを考えたい。
アナログのメリット
・どこでもまとめられる。
・ノートさえあれば読み返しやすい。
・手を使って書くので内容が頭に残りやすい。
アナログのデメリット
・まとめるのに時間がかかる。
・まとめる際に整理しておかないと、後から検索しづらい。
・ノートがないと振り返ることができない。
デジタルのメリット
・後からの検索が容易。
・キーボードなら手書きより早くまとめられる。
・スマホさえあれば読み返せる。
デメリット
・パソコンとキーボードがないとまとめられない。
・スマホでは入力の効率が悪い。
・手書きに比べると頭に残りにくい。
私の結論は、
アナログとデジタルを併用せよ
である。
私は不動産関係の本は、1冊のノートにまとめている。
不動産とは関係のない本をそのノートにまとめないことで、その分野を集中して勉強するときは、そのノートだけ読み返せば良いからだ。
逆にその他の雑多な本はデジタルでストックしている。
使っているアプリはエバーノートだ。
エバーノートは、アナログのノートでは収まり切らない量のデータを持ち歩くには最適のアプリだ。
スマホだけでなくパソコンとも連動できる。
読書メモは入力しやすいパソコンで行い、読み返すのはスマホで、といったことが可能だ。
私は元からどう分類するべきか悩む本でも、とりあえずデータ化している。
また不動産関係でも、最初にノートにまとめてしまえば、それをさらにデータ化することは簡単だ。
自分の中でこの分野は重要だ、と思うものはアナログとデジタルを併用してストックしておいてもよいだろう。
3.読書メモを時折読み返す
本の要点をまとめてしまえれば、それを読み返すのは簡単だ。
要点を読み返すだけで、本全体の流れ、主張などが頭の中で再現される。
実際本棚から本を取り出して読み返すことは、余程の必要性がない限りはやらないものだ。
要点をまとめておくだけでも、いざ本の内容が必要になったときすぐに活用できるだろう。
また、さらに知識を自分に取り込みたいのであれば、ブログなどで書評を書くのも良いかもしれない。
単に要点をまとめるだけでなく、そこから得た自分の学び、自分なりの解釈や感情などを盛り込むと、なお効果的だろう。
とにかく読書はインプットだけでは不十分だ。
アウトプットを前提として、初めて本の内容を知識に変えられるのだ。