築古戸建DIY|トイレ配管引き直しと風呂リフォームの実際

築古戸建をDIYでリフォームする際、最も手間と技術が必要になるのが水回り工事である。
特にトイレと風呂は、古い配管や傷んだ下地が残っていることが多く、そのままでは快適に使えない。
この記事では、14号物件で実際に行った「トイレの配管引き直し」と「浴室の床・壁リフォーム」の流れを詳しくまとめる。
配水芯の位置やリフォーム便器の選び方、風呂の蛇口取り付けや排水トラップ交換、床シート施工の注意点など、築古物件特有の課題とその解決方法を紹介する。
DIYで水回りを直す際の参考になれば幸いである。
トイレ工事
配水芯とリフォーム便器

現在主流の洋式便器は壁から200mmの位置に配水芯がある。200mmであれば普通の便器をそのまま取り付けられるため価格も安く済む。
一方、古い和式便器では配水芯が壁から500〜600mmにあることが多い。その場合は「配水芯可変キット」を使い、排水位置を調整してリフォーム便器を取り付けることになる。余計な部材が必要になるため、リフォーム便器は通常の便器よりややコストが高い。
フランジの取り付け


便器を外すと古いフランジが床下配管に固着していた。これを取り外すためにガストーチで炙り、ノコギリで切れ目を入れ、ペンチで引き剥がす。火を使う作業なので換気をし、床材など可燃物に注意が必要である。
フランジは配水管のサイズによって異なるが、ホームセンターで売っているリフォーム用フランジはパーツの組み合わせで大抵のサイズに対応できる。事前に配管径を確認し、適合するものを準備することが大切である。

内装仕上げと取り付け

腰壁は黒タイルだったため、アルミ複合板を貼って仕上げた。複合板は1枚3000円程度で、カットして両面テープとキッチンパネル用ボンドで固定する。貼る前にタイル面を洗剤でしっかり掃除し、油分や汚れを落としておかないと接着が弱くなる。
床材はクッションフロアを施工し、その上にリフォーム便器を取り付ける。作業の順番は「腰壁仕上げ → 床張り → 便器取り付け」と進めるのが最もスムーズである。


コスト感
リフォーム便器本体(便座+アジャスターセット)で5万円台を切ることは少ない。複合板や床材を含めると、トイレ全体の材料費は数万円規模になる。
風呂工事
配管の引き回しと蛇口固定

風呂の床と壁を解体し、架橋ポリ管を2本引き回した。蛇口は浴槽とシャワーを兼用できる位置に設定するため、壁内に木材下地を入れ、そこにビスで固定した。下地はコンクリートに直接固定できないため、コンクリートボンドで接着している。
蛇口取り付けの注意点として、シングルレバー混合水栓は取り付け幅120〜200mmが一般的である。その範囲を確保して下地を作らなければならない。今回は120mmギリギリで、事前に余裕を持って準備することの大切さを実感した。
排水トラップの交換

洗い場の排水トラップが傷んでいたため、取り外して交換した。排水管(今回はVU50)を露出させ、適合する新しいトラップを購入して設置。モルタルで埋め戻せば問題なく施工できる。

壁・床仕上げ

壁はタイル面にアルミ複合板を貼る。平らな面なのでそのまま貼れるが、下地は必ず掃除して油分を落としてから作業する。
床はタイルの凸凹をモルタルで埋め、ディスクグラインダーにダイヤモンドカップを取り付けて研磨し、平坦さを確保する。排水口への勾配は既存を活かし、無理に変えないことが大事。シートの浮きを防ぐため、仮置きしてクセを取ってから施工する。
床材は定番の「プレーンエンボス」を使用。接着には2液性の「バスナセメント」を使用した。施工面積は幅90cm×奥行き1.2m程度だが、セメントは2セット必要になった。

コスト感

プレーンエンボスは5,000〜6,000円程度。バスナセメントは1セット約3,000円で、今回は2セット使用。床の材料費だけでも1万円前後かかった。
まとめ
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トイレは古い和式の配水芯に注意。リフォーム便器とフランジの選定が鍵。
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ガストーチ作業は換気と防火に配慮。
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風呂は蛇口位置を120〜200mmで確保。下地固定と排水トラップ交換を確実に。
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壁は複合板、床はプレーンエンボス+バスナセメントで仕上げ。
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コスト感はトイレで数万円、風呂床で1万円前後。
宅内配管工事にDIYで挑戦|施工手順・必要工具・費用まとめ
ヘッダー設置

ヘッダーは床下点検口の真下に設置するのが理想。後々の点検やメンテナンス性を考えると必須。点検口がない場合でも新設しておくべき。束と束の間に合板を渡し、水用とお湯用のヘッダーを固定する。ここから青と赤の耐圧ポリエチレン管を分岐させ、各蛇口に伸ばす。


配管の引き回し

青は水、赤はお湯とし、床下から各蛇口に引き込む。作業は2人で行うと効率的。1人が床下で受け取り、もう1人が床上から送り込む。
その際は管の先端にテープを巻き中にゴミの侵入を防ぐ。
かつ他の配管と混ざらないようにわかりやすく場所を表記する。

各設備への接続例
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キッチン・洗濯機:壁から蛇口を出すため、壁を開口する必要がある。

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トイレ・洗面:床下から直接立ち上げ可能。


木造住宅では床と壁の隙間を利用して配管できることもある。配管ルートは解体段階で決め、本格的な大工工事に入る前に済ませるのが効率的。
工具リスト
基本的な大工工具に加え、配管特有の工具が必要。
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配管カッター:塩ビ管・ポリエチレン管両対応。フジ矢製の高級なカッターは呼び径20の塩ビ管が簡単に切れる。床下で作業するときは重宝する。
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面取り機:架橋ポリエチレン管によっては面取りの必要がある。これはメーカー仕様によるので確認が必要だ。
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ディスクグラインダー:古い鉄管の撤去に必須。床下で使用するため、安定した体勢が重要。
- ハツリ機・ハンマードリル:コンクリートやモルタルのハツリに必須。
施工時間の目安
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経験者2人なら1日でヘッダー設置〜各蛇口まで完了可能。
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素人1人では数日かかることもある。
コスト感
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材料費は10万円以内で収まる。
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外注工事に比べると大幅にコストを削減可能。
注意点
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鉄管撤去は必須。特に蛇口付近は鉄管を残すと新しい管が入らないため、ディスクグラインダーでの切断が必要。
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床下アクセスは事前確認が必須。増築部分は基礎が分断されていることがあり、その場合は床を一部解体して床下に入る必要が出てくる。
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ポリ管は曲げすぎると折れグセがつくため注意。
まとめ
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ヘッダーは点検口直下に設置するのが鉄則。
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作業は2人で効率よく行うのが理想。
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工具・コスト・施工時間の目安を把握して臨めば、DIYでも宅内配管の引き直しは十分可能。
次回は各水回りの細かい作業について。
築古戸建リフォーム|宅内配管の方式比較と必要な材料まとめ
導入
築古物件を扱うとき、宅内配管は避けて通れない問題になる。
築40年以上の戸建では、屋外の埋設管は塩ビで健全な場合もあるが、宅内に入った途端に鉄管に切り替わっていることが多い。鉄管は錆びやすく、赤水や詰まりの原因になるため、宅内配管の引き直しは必須である。
配管方式の種類

ヘッダー方式
一旦水をヘッダー(ハブ)に集め、そこから各蛇口へ個別に分岐する方式。
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メリット:複数蛇口を同時使用しても水圧が安定する。
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デメリット:配管距離が増え、部材も多いためコストが上がる。
分岐方式
宅内に入った地点から順次分岐して奥へ送る方式。
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メリット:配管距離が短く、材料費を抑えられる。
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デメリット:近い蛇口ほど水圧が強く、奥に行くほど弱くなる。
選び方の目安
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家族人数が多い
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キッチンや洗面・浴室を同時に使うことが多い
こうした環境ではヘッダー方式が無難である。逆に一人暮らしや同時使用が少ない環境なら分岐方式で十分対応できる。
材料の調達
材料の購入は基本的にネット(配管部品.com)で行っている。事前に必要部材をリスト化し、抜け漏れなく発注するのが効率的。
特に耐圧ポリエチレン管はかさばるため、建材屋で揃えるよりもネット注文の方が便利である。
以下にネットで注文した部材のリストを紹介しておく。
後から追加で購入したものもあるが主要なものは大体網羅できているリストだ。
部材リスト(配管部品.com/16点)

ヘッダー本体・保温材
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ダブルロックジョイントP 回転ヘッダー 樹脂製 <WH1-JE>
WH1-JE04(HIVP20×樹脂管13A=1×3、連結数3)×1 -
ダブルロックジョイントP 回転ヘッダー 樹脂製 <WH1-JE>
WH1-JE06(HIVP20×樹脂管13A=1×5、連結数5)×1 -
ヘッダー保温材(10mm厚) <EKH-10>
EKH-3-10(分岐数3、キャップ径φ52、L=190)×1 -
ヘッダー保温材(10mm厚) <EKH-10>
EKH-5-10(分岐数5、キャップ径φ52、L=290)×1
バルブ・ジョイント・止水栓
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ストレート形止水栓 <K31-P2> K31-P2 ×1
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ダブルロックジョイント Rcねじ ツバ径φ58 黄銅製 <WJ8>
WJ8-1313-S(Rc1/2 × 13A、ツバ径φ58)×1 -
ダブルロックジョイント 両座水栓エルボ 黄銅製 <WL33>
WL33-1313-S(1セット=10個入)×1 -
ダブルロックバルブ 外ねじ 黄銅製 <WB1>
WB1-1313B-S(青、R1/2 × 13A)×2 -
ダブルロックバルブ 外ねじ 黄銅製 <WB1>
WB1-1313C-S(オレンジ、R1/2 × 13A)×2
取付金具
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RHK6型ヘッダー取付金具 床固定用 <RHK6-H15>
RHK6-04H15(対応連結数3~6、L1=200/L2=225)×2
配管(架橋ポリエチレン管:保護材付)
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フロペックス FPX(保護材付 架橋ポリエチレン管) <FPX>
FPX 13X50M-5B(呼び13、保護材ブルー、50m)×1 -
フロペックス FPX(保護材付 架橋ポリエチレン管) <FPX>
FPX 13X50M-5R(呼び13、保護材レッド、50m)×1
固定金具・プラグ
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樹脂サドル(樹脂管)/ブルー <N-010341>
N-010341-013(P13-5、A=28/P=51/L=69、適用台座2号)×100 -
樹脂サドル(樹脂管)/ピンク <N-010341>
N-010341-113(P13-5、A=28/P=51/L=69、適用台座2号)×100 -
キスプラグ <V133> V133-13-#R(寸法13)×10
メーター側継手
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エラスジョイント メータ用 20 EM-L(呼び径20)×1
まとめ
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築古物件では宅内鉄管の錆リスクが高く、配管引き直しは必須
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配管方式は「ヘッダー方式」か「分岐方式」、生活スタイルに応じて選択
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材料はネット注文でまとめ買いするのが効率的
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部材リストを事前に作ることで、抜け漏れなく発注できる
次回は実際の施工編。
階段の傾き調整と廊下フローリング補強DIY
階段の傾き調整

この物件は全体的に床が傾いている。階段も例外ではなく、実際に上り下りしてみると左右の傾きがはっきり感じられる状態だった。
大工に相談した結果、下からジャッキアップして合板をかませ、高さを調整する方法をとることにした。

この階段は昭和の物件にありがちな「壁で囲まれていないむき出しの階段」。構造的にシンプルで、根元をジャッキで持ち上げるだけで済むため調整は容易であった。
まずは落下防止用に側面についていた柱を撤去。ホゾや釘で止まっているので、後ではめ込めるように丁寧に外していく。
今回沈んでいたのは向かって左側。一階側からジャッキをかませて持ち上げ、床付近に合板を数枚挟んで調整した。

ただしこの方法は物件によって状況が大きく異なる。今回のように階段がフロアに直接載っている場合は簡単に調整できるが、通常は大引き(扇)などの構造体にがっちり接続されている。その場合は一旦接続を切ってからジャッキアップする必要があり、大掛かりな工事になる。
判断には床下に潜って構造を確認するか、試しにジャッキを当てて反応を見るのが現実的である。
結果として、完全に傾きをゼロにはできなかったが、日常使用では違和感を感じない程度には改善できた。
1階廊下の床補強とレベル調整
廊下もまた狂いが目立つ。玄関框から奥の階段付近まででレベル差は約1センチ。歩けば傾きを感じる程度である。さらに階段下付近は人の出入りが多く、フローリングが沈み込み、このままでは使えない状態だった。
王道の直し方はフローリングをすべて撤去し、根太から組み直してレベルを取るやり方。ただしこの方法は解体の廃材も大量に出るうえ、既存の根太も狂っているため、直すには非常に手間がかかる。既存根太に合わせて新しく組むのか、一度外して再度組み直すのか、いずれにしても大工事になる。
そこで今回は解体せずに「上張り補強」で対応することにした。
上張り補強の方法

方法はシンプル。既存フローリングの上に合板を敷き、その下に薄ベニヤを根太代わりに並べてレベルを取る。
使ったのは2.5mm・4mm・5.5mmの薄ベニヤ。パッキン代わりにも使えるサイズで、場所ごとに組み合わせて段差を吸収する。

薄ベニヤを根太として使う耐久性については、思った以上にしっかりしている。むしろ根太のピッチを通常よりも多めに入れることで、通常の床作り以上に安定感のある仕上がりになる。結局大事なのは根太のピッチである。
注意点

上張り施工全般に言えることだが、厚みが増すことで床の高さが上がる点には注意が必要。建具との干渉が出ないか、使い勝手が悪くならないかは必ず確認した方がよい。
今回の場合、玄関框の高さが5分(約15mm)ほど上がることになった。段差がどう影響するかを事前に検討しておく必要がある。ただこの物件は元々部屋ごとの段差が多く、むしろその差がなくなることで使いやすくなるというメリットもあった。
工期とコスト感
解体からやり直す場合は廃材処理や根太調整に膨大な手間がかかる。今回の方法なら2日もあれば十分終わる仕事。
コストも手間も大きく抑えられ、合理的なやり方といえる。
万能ではないが、状況によっては有効な手段であり、覚えておいて損はない方法である。
次回は水回りの工事について。
和室の床の間と仏壇スペースを解体|フラット床への改修DIY
今回は14号物件の和室リフォーム記録。

床の間や仏壇スペースは現代の生活ではほとんど使われることがない。段差を活用する方法も思いつかず、仏壇スペースも収納としては中途半端で段差が邪魔になる。
それならば、思い切って完全に解体し、部屋と一体化してフラットな床にした方が、空間を広く・便利に使える。
解体作業
まず畳をすべて撤去。
次に床の間の段差や仏壇スペースを解体した。

場合によっては壁や柱を抜いた方がスペースを広く取れるが、これは非常にリスクが高い。構造に関わる柱を不用意に壊せば耐震性を損なう恐れがある。
最低限、大工など専門家に確認した上で行うべきだ。

今回の床の間にあった柱は化粧柱で、天井裏を確認したところ構造に関与していなかったため、壁ごと撤去できた。


下地の調整

解体後は床下に空いた部分へ根太を敷き込み、合板を入れてレベル調整を進める。
仕上げはクッションフロアの予定なので、根太をフラットに置ける状態にしておけば問題ない。
14号物件全体に言えるが、床のレベルの狂いが大きく、この和室では最大15mmあった。
1cmを超えるとパッキンだけで調整するのは難しいが、今回は全面解体はせず、パッキンを併用しながら根太で調整する方針にした。
根太のレベル合わせ

根太はまず四方の隅からレベルを決める。
基準が決まれば、中間の根太は水糸を張って合わせればよい。レーザーで一本ずつ確認しなくても効率的に施工できる。
ただし水糸を正確に張るのは慣れが必要で、多少練習がいる。
パッキン調整の工夫

根太の高さ調整には「パッキン(スペーサー)」を使う。
市販のプラスチック製スペーサーは100枚単位で売られているが、作業をしているとすぐに足りなくなる。
コストを考えると、2.5mm・4mm・5.5mmの薄ベニヤを買い、丸ノコで細かくカットしてストックしておく方が経済的だ。
写真のように、一定間隔でパッキンを根太の下に挟み、高さを合わせていく。
ただし精度を追いすぎると作業が終わらなくなるので、妥協点を見極めるのが肝心だ。
合板敷きとジョイントの注意点
根太の高さが整ったらビスで固定し、その上に合板を敷く。
ここで重要なのは「合板のジョイント部分に必ず根太を通すこと」。長辺・短辺に関わらず、下に根太がなければ沈み込みが必ず起こる。
合板を仮置きし、ジョイント部が1本しか根太にかからない場合は、もう1本増やして補強するのが無難。
こうしておけば仕上がり後も安心だ。
最終チェック
合板を数枚仮置きし、人が乗ってもガタつきがなければ施工としては合格。
生活上で1〜2mmのレベル差を感じることはほぼない。実用上問題がなければ十分と考えて良い。
あとは断熱材を入れたい場合は入れ、合板を合わせてカットしてビス止めすれば床は完成だ。
まとめ
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床の間や仏壇スペースは実用性が低く、思い切って解体しフラット化。
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柱や壁を抜く際は必ず専門家に確認すること。
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根太のレベル合わせは四隅から決め、水糸で中間を整える。
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パッキンは薄ベニヤを自作ストックすればコストを抑えられる。
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合板のジョイント下には必ず根太を通し、沈み込みを防止。
次回は今回のように根太が出ていない状態、既存のフローリングそのままでレベル調整する方法と階段の傾き調整について書きたい。
鉄骨と屋根のDIY塗装|錆止め・上塗りと道具メンテナンス
前回のケレン編の続き。今回は塗装本番。
鉄骨も屋根も、錆を放置すれば腐って穴が空く。見た目が汚いだけじゃなく、構造的にも寿命を縮めるから、錆止め+上塗りの2段構えで仕上げる。
材料と道具
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下地(錆止め):速乾PZヘルゴンエコ(エポキシ系)1斗缶
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屋根用上塗り:カンペ アレスダイナミックトップマイルド(ウレタン系)
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鉄骨用上塗り:HI-CRデラックスエコ2(3分艶 N10黒色)
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薄め液:油性ペイント薄め液(必須)
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道具:ローラー、刷毛、バケツ、トレイ
塗料は全部ネットで安く仕入れ。塗る範囲を考えると、ホームセンターの小分け缶では足りないので最初から一斗缶で用意。
屋根の塗装手順
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ボルトと谷を刷毛で塗装
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広面積はローラーで一気に塗る
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退路を確保しつつ奥から手前へ

鉄骨部分の塗装

↑ 鉄骨の柱は刷毛で細かく。上を向きながらなので首と肩にくる。
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下塗り(錆止め)は3〜4時間×2日
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上塗りは友人の応援で1日仕上げ
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細かい部分は刷毛、大きい面はローラー



薄め液の配合
油性塗料は粘度が高いので薄め液を加える。
俺の場合は全体の5〜10%程度を目安。刷毛作業が多い部分はやや多め、ローラーで厚く塗るところは少なめに。
道具のメンテナンス


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ローラー:当分使わないなら捨てる。翌日使うなら薄め液入りの袋で密封。
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刷毛:
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新聞紙で吸い取り
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ラッカーシンナーで強力洗浄
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ペイント薄め液で仕上げ
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刷毛壺に薄め液を満たして保存
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バケツ・トレイ:使い捨てライナーか薄め液で洗う
安全対策
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屋根作業は防滑靴・ヘルメット必須
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ハーネスが掛けられる場所があれば迷わず使用
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下部作業は粉塵・塗料カス対策でゴーグル+防塵マスク必須
まとめ
ケレンから塗装まで3〜4日、友人の助けも借りて完了。
塗装は単なる見た目の改善じゃなく、物件の寿命を延ばすための保護工事。特に錆が出ている鉄部は放置しないほうがいい。
ケレンをしっかりやっておけば、将来の上塗りも楽になる。
次回はまた和室の洋室化について。
鉄骨屋根と柱のケレン作業|錆落としと下地処理の手順
今回の物件は木造の母屋とは別に、鉄骨二階建て(1階部分が高床駐車スペース)の別棟がある。
屋根・柱・梁といった構造部分は全て鉄製で、全体的に錆が進行していた。塗装前に欠かせないのが、下地処理のケレン作業だ。
1. 現状確認
屋根の広さは幅8m×奥行6m=約50㎡。
屋根は折板で緩い勾配があり、歩行可能ですが安定性は低め。赤錆が全面に浮いていますが、穴が空くほどではない。
柱・梁は屋根より錆が進行し、一部は錆の塊になっている。
(ケレン前の屋根全景)

(柱・梁の錆の状態)

2. 使用道具
今回用意したのは以下の通り。
実際に使い比べると、マジックロンが厚みがあり持ちやすく、耐久性も高い。ユニベックスは薄くて軽いが、すぐに穴が空くため長時間作業には不向き。


(道具一覧)

3. 安全対策
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屋根作業はヘルメット必須。ハーネスが掛けられる場所があれば必ず使用。
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靴は防滑性の高いものを選び、屋根端では立たず四つん這いで作業。
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ゴーグル・防塵マスクは必ず着用。特に下部作業は上を向くため、鉄粉や塗料カスが顔に落ちやすい。
4. 作業手順(屋根)
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ブロワーで全体を清掃
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小型ワイヤーブラシでボルト周りの錆落とし
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マジックロンまたはユニベックスで広面積を雑巾がけのように擦る
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最後にブロワーで再度清掃
デッキブラシは目が荒く、錆がほとんど落ちなかった。人力で擦る方が早い。

5. 作業手順(柱・梁)
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軽度錆:マジックロンで擦れば十分
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重度錆:ワイヤーブラシ→必要箇所だけディスクグラインダー
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梁や桁は形状が細かく、全て取りきろうとすると膨大な時間がかかるため適度に切り上げる。
6. 作業効率のコツ
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広範囲は腰を曲げず、腕のストロークを大きく取る
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真夏は朝夕の涼しい時間だけ作業、昼間は避ける
7. ケレン後の仕上げ目安
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手で触って引っかかりがない状態が理想
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花咲き状の錆は完全除去が難しいが、浮き錆は必ず取る
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手で触って粉が付かない状態まで仕上げる
8. 所要時間と人数
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屋根:1人で丸1日(危険性あり・自己責任作業)
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柱・梁:1人で延べ3日程度
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複数人なら下部ケレンを分担して時短可能。屋根+下部を2人で作業すれば1日で終わる可能性あり。
まとめ
ケレン作業は地味で肉体的にもかなりハードだが、ここをサボると塗装後すぐに錆ごと剥がれてしまう。
特に夏場は熱中症リスクもあるので、涼しい日を狙って行うのがベスト。
次回は塗装編。下部の塗装の方が屋根よりも大変だった…。
