DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

セミナー感想:9/26開催 ZOOM不動産セミナー オロゴン&タケゾウ師匠の講義

 2020年9月26日、聖帝プロデュースによる

  「ZOOM不動産セミナー オロゴン&タケゾウ師匠の講義 スペシャルゲストに防

  人レボリューション」

が開催された。

 聖帝のセミナーは毎月開催されていたが、今回は不動産に絞った内容となった。

 零細大家の私にとってど真ん中の内容であり、セミナーからの学びは多く一度視聴しただけでは消化しきれないものだった。

 今回はその内容を記事にまとめることで、さらに自分の中に吸収したいと思う。

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 1.講師「聖帝サウザー

サウザー (@Fist_of_Phoenix) | Twitter

 講義の最重要ポイントは

   ボロ戸建て投資ができる≠大家力がある

だろう。

 ボロ戸建て投資の基本スタイルは

   少資本の人間が自分の労働力を使ってリフォームを行う

というものだ。

 ボロい物件の修繕を全て外注すれば、その費用は膨大なものとなり、利益がほとんどでないことも珍しくない。

 そのためDIYでリフォームを行うことで費用を最小限に抑える。

 そうすることで利回りが上がり、投資として成り立つ。

 この手法は私がまさに実践しているものだが、最大のネックは自分の労働力をとにかく投入しなければならない、という点だ。

 少資本で始められることから、不動産業界において数年前からブームになっている。

 だが不動産投資の入り口とも言えるボロ戸建てだが、物件を買い付け、リフォームを仕上げて客付けし、家賃収入を得るまでには数々の困難が待ち受ける。

 聖帝はこのボロ戸建て投資を「ふるい」と表現し、この投資で成功と失敗を分かつのは

   普通に仕事ができるかどうか

であると説く。

 物件購入、リフォーム、客付けなどは、当たり前の仕事を当たり前にできるかどうかが問われるのだ。

 物件調査、修繕方法、物件入りして作業、客付け業者回りなど、これらのノウハウは本でもネットでも簡単に手に入る。

 だが、これらの作業が普通にできない人間も、勤め人の中には多く存在する、と言う。

 だから仕事のできない人間が、ボロ戸建て投資の世界に足を踏み入れるとすぐに弾き飛ばされる、というのだ。

 このボロ戸建てを仕上げられる人間でなければ、次の「大家力」を発揮するステージに行けない。

 ここで言う大家力とは、ボロ戸建て投資が出来る力とは意味合いが異なる。

 大家力は、人や資本、知識、技術のレバレッジを発揮できる力であり、自分一人だけで動くのではなく、自分のチームを作り他者と協力できる力である。

 つまり

   管理会社、金融機関、職人、仲介業者などの利害関係者に対して利益を食わせら

  れる力

とも言えるのだ。

 自分の利益は薄くても良いから、関係者に気前よく利益を与えられるため、大家を中心としたチームが形成される。

 このチームのレバレッジをかけることで事業規模を拡大していけるのだ。

 

 この利益を他者に与える、という発想はボロ戸建て投資の真逆の発想である。

 ボロ戸建て投資は自分にできる作業は全て自分で行い、その利益を独り占めにするものだ。

 確かにこれなら利回りは良くなり、儲けは大きくできる。

 しかし自分一人の労働力には限界がある。

 10室全空きのアパートを再生させる際に、自分一人の労働力でやろうとすればどれだけ大変か、現実的でないかは分かると思う。

 レバレッジをかけるためには、「仕事ができる能力」が備わっていることは大前提だが、この大家力を意識的に磨き「脱皮」しないと次のステージには行けないのだ。

 

 私はこれまでの2つの物件のリフォームはほぼ自分の労働力をかけて行ってきた。

 そのためここで言う「大家力」を磨く機会に乏しかった。

 だが今回の講義でその必要性が身に沁み、自分のチーム作りを意識して行動しなければ先はない、と実感した。

 もちろん現時点でリフォームを外注できるようなノウハウも資金もない。

 ある程度の資本を構築するまでは、自分の労働力を頼みにするしかないだろう。

 しかし、もっと多くの人と協力関係を築き今後の糧としたい。

2.講師「防人レボリューション」

防人レボリューション (@sakimorirevo) | Twitter

 大家力を最大限に発揮しているのがこの防人レボリューション氏だろう。

 物件規模は桁違い、にもかかわらず入居率も常に満室に近い状態を維持しているというのだから驚かされる。

 この講義でもっとも印象に残ったのは

   儲けを頭の片隅に置く

という点だ。

 これは聖帝の講義と被る点だが、やはり関係者をまず儲けさせるという考え方が先に来ている。

 もちろん自分が損をしてはいけないが、自分の利益を薄くしてでも関係者への貢献を優先している。

 この発想は今の私には大きく欠けている部分だ。

 さらに彼の投資手法も色々な分野に渡り、未経験の方法でもチャレンジしていく精神が強い。

 だからこそ常に学び、成長し続けられるのだろう。

 現在の私とは投資規模が天と地の差だが、彼のマインドは成功するためには欠かせない要素だと思う。

 貢献、感謝、謙虚、気合、根性、カン、決断、行動、感動、寄付。

 彼が重要視する考えを自分にも植え付け、いつか彼のような実績を残したいと強く思うのだ。

 今回の講師4人全員に共通しているのは

   できない理由を探して愚痴を言ったりはしない

   できる方法を徹底的に探す

という点である。

 どんな属性の人間であっても必ず「強み」と「弱み」がある。

 その「強み」にフォーカスし、使えるカードを使うしかない。

 物事が上手くいかないと、つい他責マインドになってしまうものだが、その考えは意識的に変えていかなければ成功はできないだろう。

3.講師「タケゾウ」

タケゾウ/DIY北九州 (@takezo_kitakyu) | Twitter

 タケゾウ氏の投資方法はまさにボロ物件再生ド真ん中。

 雨漏り、シロアリ、再建築不可などなど、普通の投資家であればまず手が出ない物件を主に扱っている。

 勤め人をするかたわら大規模なリフォームをDIYで、かつ短期間で行っているのを紹介されていたが、感服するばかりだった。

 とにかくその手法は目からウロコのものばかり、DIYに関し私などはまだまだひよっこに過ぎないのだと思い知らされた。

 そして数々の問題を抱えた物件を見事に再生されているのを見て、私の中でもボロさに対するメンタルブロックが外れる感触があった。

 特に印象に残った言葉は

   人間が作ったものは、誰でも直すことができる

というものだ。

 天井が崩落していようが、壁も床も無かろうが努力と根性、創意工夫で直すことができる。

 そしてそのスキルを磨くためには、とにかくやってみるしかない。

 物件を購入せず、作業をしないままであれば、いつまで経っても身につかない。

 悩んでいるのは時間の無駄なのだ。

 自分に物件が直せるだろうかと悩むくらいならやってみれば良い、という言葉には励まされた。

 今回オススメ工具として紹介された

   レーザー墨出し器、電動ハンマー、塩ビソケット

は今後導入し、DIYの幅を広げていきたいと思う。

4.講師「オロゴン」

オロゴン (@orogongon) | Twitter

 講義の冒頭に「ボロ戸建て投資の全てを出し尽くす」とオロゴン氏が言った通り、非常に濃密な時間となった。

 一度講義を受けただけでは把握しきれないくらいの情報量であり、スライドは100ページ近くに及んでいた。

 物件買い付け、リフォーム、客付け、管理など、どの点をとっても参考にするべき具体的手法が詰まっていた。

 特にジモティーの活用方法は徹底しており参考になる。

 物件買い付けや職人の雇用、客付けで相手と直接繋がれるので、自分の裁量が増え、他の業者が入らないので利幅も大きくなる。

 もっともその分の労力やリスクも増えるが、上手く活用できれば非常に効率的なツールと成り得ることが理解できた。

 またDIYにおいては砂壁、繊維壁に対してシーラー代わりに使う

   水溶きボンド

の有効性が紹介された。

 砂壁などはそのまま壁紙を貼ることは難しい。

 表面がポロポロと崩れるような状態であれば、どんなに糊付けして貼ったところで剥がれてくるのがオチだ。

 もっとも安心なのは石膏ボードを上貼りすることだが、この作業も相当な労力がかかる。

 それを解決するのが水溶きボンドだ。

 壁にシーラー代わりに水で溶いた木工用ボンドを塗り、壁が固まればそこに壁紙を貼るのだ。

 これは有名な方法ではあるが、私はまだ試したことがない方法だった。

 次の物件で砂壁があれば是非一度試してみたいものだ。

5.おわりに

 今回のセミナーは、不動産投資を始めたばかりの私のような大家には刺さるポイントが数多くあった。

 これが3,000円超で受講できるというのは破格と言わざるを得ないだろう。

 この費用などすぐに取り返せるくらいの価値はあった。

 実際に次の物件で試したいアイデアが沢山湧いてきたし、今までであれば手を出すことはなかったであろう物件に対しても挑戦する意欲が湧いてきた。

 これまでの自分には高すぎると思っていたハードルだが、先人が乗り越えられたことを知り、自分にもできるはずという思いを持たせてくれたのだ。

 今の私のメンタルブロックを外すには、ピッタリのセミナーであった。

 次の機会があれば何を差し置いてでも参加したい。

 

 

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