タイル張りの風呂をリフォーム②:床に「プレーンエンボス」を貼る
前回の記事では風呂全体の作業工程を検討した。
その結果床にはタイルの上からシートを貼り付ける。使うシートは安価な「プレーンエンボス」と決めた。今回はその作業工程について書いていく。
1.必要な道具
(1) 風呂用シート「プレーンエンボス」
(2) シート用ボンド「ボンドエフレックス」
(3) バスセメント
(4) 水回り用シーリング材
(5) コーキングガン
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(6) コンパスカッター
2.作業の流れ
(1) 床タイルをバスセメントで埋め、平らにする。
バスセメントは水回り用のセメントで、粉状のものを水で練って塗りつける。どこ
のホームセンターでも、数百円で売っている。一袋で風呂の床を埋めるには十分な量だ。
セメントを塗るときは最低限排水溝は養生しよう。流石にそこが埋まってしまうと水の流れが悪くなる。できるなら壁との境界にもマスキングテープを貼る。塗りつけには安いもので十分なので、コテがあると楽だ。
目地を中心にセメントで埋めていく。完璧に平らにすることは難しいだろうが、結果的にはそこまでする必要はなかったと思う。シートはかなり厚みがあるので、普通のクッションフロアと比べて下地のデコボコを拾うことは少ない。
セメントが硬化するまでにシートをカットしていく。
(2) シートをカットし、仮敷き。
シートは幅が1.8メートル。長さは最低量1メートルからの販売が大半のようだ。余程広い風呂出ない限りそれだけの分量があれば十分足りるだろう。床の広さに合わせてカッターで切っていく。シートの大きさは床に敷いた後、端はシーリングすることを考えて多少小さめに切る。
(3) 仮敷きしてから、排水溝の穴をコンパスカッターで切る。
シートを仮敷きして端が納められたら、排水口に合わせて円形にシートをカットする。キレイに円を出すならコンパスカッターが欠かせない。排水溝の中心をシートに出し、円の半径に合わせてコンパスを調整し、カットする。シートは柔らかいので、このコンパスでも簡単に切ることができるだろう。
(4) 床に半分ずつ接着剤を塗る。
仮敷きしたシートを半分ずつめくり、床にボンドを塗っていく。今回使ったのは、高価な専用のものではなくコニシのボンドエフレックス。このボンドを使うというアイデアは他の大家が書いたブログで紹介されていたものだ。私が参考にしたブログは以下の2つ。
このボンドはコーキングガンにセットして塗っていくのだが、私の場合非常に固く押し出すのに苦労した。床に出してもボンド自体が硬いので、クシ目ゴテを使って床全体に延ばす必要があった。
床の半分が塗れたら、その部分を圧着して反対にも同じくボンドを塗って圧着する。
(5) シートの端と排水溝にシーリングする。
マスキングテープをシートの端と壁、排水溝に貼り付ける。水回り用で防カビ機能なども付いたシーリング剤をコーキングガンで塗っていく。
排水溝のシーリングはなかなかキレイにはいかないと思う。上の写真のように、排水溝の蓋を取った状態でやろうとすると上手くいかないようだ。蓋にもマスキングした上で、蓋とシートの隙間を埋める形が一番キレイに仕上がるだろう。
3.床のシート貼りは手軽で簡単。
以上で床の貼り付けは完了である。かかった時間は3~4時間程度。材料が揃っていれば簡単な部類に入る作業だ。コスト面でも専用の接着剤などを使わなければ、安く仕上げることができ費用対効果は高い。
古い風呂でも床を冷たく硬いタイルから、暖かく柔らかいシートに変えるだけで印象は全く違うだろう。
非常に手軽にできる作業なので、是非挑戦して欲しい。
次回からは壁のタイル塗装に移る。
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