タイル張りの風呂をリフォーム④:水栓交換と仕上げ、総費用は21,176円
前回までで風呂のタイル塗装を終えた。
今回は最後に残った「シャワー付き混合水栓」を交換して風呂のリフォームを完成させたい。
1.混合水栓の交換
以前の記事でキッチンの混合水栓を交換している。
今回も作業要領はほぼ同じである。違いはシャワーが付いているかどうかだけ。
これも元栓を締めてからナットを外し、ソケットを壁から外す。
水栓の後ろのタイルはペンキをしっかりと塗れていないので、ここでキレイに仕上げる。その他でも塗りが薄い部分はここで重ね塗りしておく。
塗ったペンキが乾いたら水栓の取り付けに移る。
給水管内はゴミを歯ブラシや雑巾で掃除する。取り付けるソケットの根元に、まず座金を入れネジ部分先端にシールテープを8回ほど巻く。事前に測っておいたギリギリの回転数までソケットをねじ込み、お湯側を時計の針の0時方向で、水側を9時方向くらいで止める。
向かって左のお湯側から本体をナットで接続し、水側のナットで固定できるまで両方のソケットを時計回りのみで回し、水側も接続する。後は本体が水平になるまでソケットを微調整していく。決してソケットを逆回転させない。
水平が出ればその位置でナットをレンチで増し締めし、蛇口とシャワーを接続する。
蛇口とシャワー、水とお湯。それぞれから水を出して水漏れなどがないかを確認して、なければ完了。
今回は一発で水漏れもなく接続することができた。キッチンの水栓で苦労したからこそ、このスキルは身についたと言えるだろう。
2.鏡や手すりなどの設置
水栓交換が終わればまずは養生を取り外す。それから元々壁に取り付けてあった鏡や棚、手すり、シャワーの固定具を再設置していく。
金属製のパーツである手すりや固定具は、水垢や青錆が付着しているので「ピカール」を使って磨くことにする。
ピカールで磨けば大抵の金属は輝きを取り戻す。青錆は完全に取り除けなくともかなり目立たなくなる。
またシャワーの固定具は水栓にも同梱されていたのだが、ビス用の穴の位置が既存のものと異なっていた。タイルにビスを留めるときはタイル用のビス固定具が必要になる。そのため別の穴を開けた場合、古い穴を隠せなくなるので古いものを再利用した。
最終的な仕上がりは写真の通りだ。清潔感はかなり増したと思う。
3.リフォームにかかった費用
風呂場だけでかかった総費用は
約21,176円
費用の内訳
・シャワー付き混合水栓 11,000円
・床材「プレーンエンボス」 使用分約2,100円
・ボンドエフレックス 使用分約500円
・バスセメント 768円
・シーリング材 約300円
・コンパスカッター 650円
・ミッチャクロンマルチ 使用分約500円
・油性ペンキ 3,828円
・ハケとローラー 約300円
・養生材(テープとマスカー)約400円
4.おわりに
古いタイル張りの風呂は客付けの上で好まれない。何らかの形で手を加えて清潔感を出したいものだ。
どの程度直すかはそれぞれの考え方と現場の状況次第であるが、今回紹介した方法以外でも色々ある。壁のタイルに床用のシートを貼ったりしている人もいるようだ。
DIYにおいて絶対的な正解などない。今回紹介した方法が誰かの参考になれば幸いだ。