洗面台の取り付け:フレキ管の接続とボードアンカーによる固定
今回は脱衣所に洗面台の取り付けを行う。
元々物件にあった洗面台は30年以上前のもの、まずそのまま使えるような代物ではない。リフォーム開始時に取り外して不燃物として廃棄してある。
脱衣所の壁や床のリフォームを終えたことから、新しいものを発注し取り付けることにした。
1.給水管に合った化粧台を選ぶ
洗面台の水栓は、水だけの単水栓。
洗面台も給水管の種類に適したものを選ぶ必要がある。
また洗面台の幅は大きく分けて、600mmと750mmに分かれ、広いほうが価格も上がる。
今回購入したのは「単水栓・幅600mm」でクリナップの「BGAシリーズ」最廉価グレードだ。
価格は約25,000円。機能的には最低限だが十分だろう。
配送は大型なので受け取り時は立ち会いが必要で、可能であれば物件へ直接運んでもらうのが良い。
2.洗面台の取り付け
洗面台の設置において必要な作業は主に3つ。
給水管の接続、排水管の接続、ミラーの設置
これらの作業は慣れれば大したものではないが、初めて挑戦する場合は意外と手間取るだろう。一つずつ解説していきたい。
まず給水管がどこから出ているのかによっても作業工程は変わってくる。
今回は壁から出ているが、床から給水管が立ち上がっている場合もある。
その給水管を洗面台の内部に隠す形で設置して、内部で接続する。
そのためには洗面台にホールソーなどで穴を空け、給水管を通すスペースを確保する必要があるのだ。
上のように洗面台の設置場所に仮置きし、給水管用の穴の位置を決め、インパクトに取り付けるタイプのホールソーで穴を空ける。
排水溝は当然床にあるはずだ。洗面台の床側は木の板でビス留めするタイプになっているものが多い。
開封段階ではビス留めされておらず、穴開けなどの加工をして、穴に排水ホースを通してから留める形になる。
給水管と同じようにホールソーで穴を空け、ホースを挿入してしまう。
このホースには防臭キャップが付属していると思うが、排水管の太さによってはそのまま使えないものもある。排水パイプの方が太い場合は別途購入して取り付ける必要があるだろう。
給水管と排水管を洗面台の内部に収めることができれば、次に行うことは給水管と蛇口の接続だ。
蛇口は開封段階では洗面台に取り付けられていない。洗面台の下側からナットで固定する。
その後で蛇口と給水管を「フレキ管」で接続することになる。
フレキ管とは以下の写真のような、金属製で蛇腹になった自由に曲げることができる管になる。
このフレキ管は、今回購入した洗面台には付属していなかった。おそらく既存のものを使うことを想定しているのだろう。
今回は以前購入していたフレキ管の長さが合いそうだったので、そのまま使用することにした。
フレキ管は両端にナットが付いており、接続部はフレア加工されている。接続部にはパッキンを忘れずに入れレンチで締める。
しかしここで問題になったのが、
蛇口と給水管の距離とフレキ管の長さが微妙に合わない
ということだった。
数センチの差ではあるのだが直線に下ろすと合わない。フレキ管は色々な長さで売られているが、この微妙な長さの違いで合うものがあるとは思えなかった。
この点をガス屋さんに相談してみると
フレキ管はかなり曲げても大丈夫
管で円を作って繋げたこともある
給水管の角度を変えても良い
との助言が得られた。
結果的には上の写真の通り、給水管の角度も斜めにして、フレキ管もかなり曲げて長さを調整して接続した。ここまでやっても水漏れはなかったので結果オーライだ。
続いてはミラー部分の設置。
ミラーには照明が付いており、その電源をどこから取るのかという問題がある。
大抵の場合付近にコンセントがあるだろうから、そこへ繋げば良い。
ミラー設置部の裏にコンセントがあったとしても、ミラーの裏にはスペースが確保されているので、固定する前にコンセントに接続すれば問題はない。
ほとんど説明書を見ながらで問題はないが、ミラー部分は壁へビスを固定する必要がある。
ビスを留める位置は決まっているので、そこに下地が通っていれば問題ない。
しかし、今回試してみたら下地の手応えはなく壁は石膏ボードのみのようだった。
そこで必要になるのが「ボードアンカー」である。
エアコンの取り付けなどで良く使うものだが、このような場合でも有効だ。
一度壁にミラーを仮置きし、ビス穴の位置を決めて、アンカーを打ち込む。
それから改めてビスで固定すれば、下地がなくともミラーを固定可能だ。
後は棚や電球を取り付ければ完成だ。
3.難しいのは給排水管の接続のみ
私が今回初めて洗面台を設置してみての感想は
給排水管の接続に慣れが必要だが、他の作業は難しくない
ということだ。
特にフレキ管の扱いは大事で、この接続を間違えると漏水の原因にもなる。
しかし一度経験すれば、次回からは大した労力もかけずに設置できることは分かった。
DIYの中でも比較的容易な部類だと思う。
あまり経験がない人であっても、是非挑戦されることを勧めたい。