床の下地づくり:合板上張り工法が楽
これまでの物件で床をリフォームする際は
・畳の部屋なら根太打って合板を張る方法
・フローリングなら上にクッションフロア
・クッションフロアなら古いものを剥がして新しいものを張る
といった方法で行ってきた。
今回の物件でリフォームする部屋は畳が1部屋、クッションフロアが2部屋だ。
クッションフロアの部屋はキッチンと脱衣所なのだが、この床が少々特殊なタイプだったので紹介したい。
1 床下地が何枚も張り合わせた合板
上の写真はキッチンの床、下地となる合板の上にクッションフロアが2枚貼られている。
一番上のものはただ敷いただけという感じ。
この下地なのだが薄い集成材を何枚も張り合わせたタイプの合板で、今ホームセンターでは見かけないタイプだ。
古い住宅なら床だけでなく壁材としても使われていることを見かけるものだ。
このタイプは古くなると一枚一枚剥がれてきやすく、パテなどで一部を補修することは難しい。
古いクッションフロアをいちいち剥がすことも面倒だったので、まとめて針葉樹合板で上張りすることとした。
2 根太が使えるなら上張りが早い
新しい合板を床のサイズに合わせてカットしはめていくだけ。
排水管の穴に合わせてホールソーで穴をあける必要はあるが、難しくはない。
ただ上張りするためには下地として根太が機能している必要がある。
根太までシロアリに喰われている箇所は、新しい根太で補強した上で行わなければならない。
元々畳の部屋はこれまでと同様に根太から作って合板を敷く。
ただ今回は横着してネダボンドを使わずビスのみで合板を固定した。
そうするとボンド使用時に比べて床鳴りがするようになった。
やはりそういった部分で手抜きをするべきではないと思い知らされた。
あとの作業はこれまでも紹介した通り。
床用パテ(アースタックなど)で凸凹をならしてクッションフロアを貼るだけ。
今回のような下地が傷んでいたり、平らにならせない場合は新しい合板を張ってしまうのが手っ取り早いだろう。