窯業系サイディングボードの外壁塗装④:上塗り完了。かかった費用は約26,556円
これまで窯業系サイディングボードの外壁への塗装作業を行ってきた。
前回で下塗り後にパテを埋めるところまで実施している。
今回は仕上げとして、外壁全体に上塗りを2回行い、塗装完了としたい。
1.上塗り塗料と下塗り塗料の比較
今回上塗りに使用した塗料は関西ペイントの「カンペ1液MレタンHG」
下塗りに使用した「アレスポリマーレジン」とを比べると、上塗り用の方が粘度が高い。一般的なホームセンターで売られている油性ペンキと同じくらいの粘度で、ペイント薄め液を混ぜないとかなり塗りにくい。
逆に薄めなくとも塗れそうな下塗り用が水っぽいとも言える。ただ上塗り用は、粘度が高い分塗った後の厚みが感じられ、十分な耐久性を期待させる質感となる。
2.サイディングへ上塗り✕2回
下塗り塗料は夏であれば数時間経てば、まず乾く。しかしそれは表面だけの可能性もあるので私は一晩は乾燥させた。当然塗ってから乾燥までの間には雨が降らないかどうかを、天気予報で確認している。
上塗りを行う際も数日間は雨が降らないことを確認の上で行う。
塗るときの要領は下塗りと特に変わらない。パテで埋めた部分も完全に硬化しており、道具を使わない限り傷つけられないくらいだ。
上塗りを行うときに使うローラーは、下塗りに使用したものとは別のものを使う。粗面用のローラーは毛が長いので、どんなに洗浄しても完全には前の塗料を取り切れない。二種類が混ざった結果、仕上がりに影響が出るのも嫌だったので、新品を使った。
下塗り用も上塗り用も色はホワイトを使用した。下塗りの方が色は薄く、乾燥した後は若干黄色くなる。
しかし上塗り用はかなりキレイで艶のあるホワイトになり、間近で見れば下塗り部分との差は歴然と分かる。またホワイトの下地にホワイトを塗るため、ムラになっているかはしっかり見ないとわかりにくい。近くからだけでなく、遠目から見比べてみると塗れていない部分も分かりやすいだろう。
外壁ということもあり、高い部分に塗るにはローラーの延長棒が必要となる。
屋内だけであれば1メートルくらいのものが1本あれば十分だが、外壁の場合2メートルくらい伸ばせるものがあると効率は上がる。もっとも長くなりすぎると先端の重みに耐えられなくなるケースがあるので、しっかりとした作りのものを選ぼう。
上塗り塗料も1度目を塗ったら一晩は乾燥させる。おそらく夏場であれば半日もあれば2度目を塗って問題ないだろうが、真夏の日中にペンキを塗るだけで相当に体力を消耗する。熱中症対策は万全にし、無理はしないことだ。
上の写真が元の状態と塗装後のものである。
遠目からは元の状態の酷さが想像できないのではないだろうか。
問題はこれがどの程度保つかである。数年経てば確実に劣化し、同じくらいの状態に戻るのかもしれないが、かかる費用を考えれば当分はDIYで十分かもしれない。
3.外壁塗装DIY、かかった費用は26,556円
外壁塗装の作業は以上で終了である。
かかった費用の概算を計算してみた。
かかった総費用 約26,556円
内訳
・下塗り塗料 アレスポリマーレジン 16kg 9,900円
・上塗り塗料 カンペ1液MレタンHG 15kg 11,000円
・パテ ラクーダパテ80 3.2kg+硬化剤 3,500円
・シーリング材 1本 618円
・シールプライマー 1缶 838円
・ローラー2本とハケ 約1,100円
・養生用品 約500円
※計上しているのは、私が今回購入した部材のみでこれまで所持していた工具などは含んでいない。
4.おわりに
以上で外壁塗装は完了。
外壁には雨樋や電気メーターなど色々なものが付属しており、取り外さずに塗装することは非常に難しい。
そのため素人作業では細部のクオリティはプロに遠く及ばない。外注費が高く付くのも納得の手間だろう。
それでも貸家として仕上げるなら、素人でもある程度のレベルにはなる。一戸建てを全面的に塗り替えるのは相当困難だろうが、足場を組む必要がない作業なら挑戦する価値はあるだろう。