DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

ブロックを使った階段作り②:コンクリートの流し込みと表面の仕上げ方

 外構の階段作りについて。

 前回の記事ではブロックを積み、階段の枠を作るところまで行った。

 

hacchi6.hatenablog.com

  今回はその枠にコンクリートを流し込み、階段表面の仕上げを行う作業について書く。

 これらの作業は階段の見栄えに直結する。

 できるならキレイに仕上げたいものだが、私はコンクリートの流し込み段階からミスをし、そのリカバリーに追われることになった。

 そのリカバリーも一筋縄ではいかず苦労することになった。

 挑戦される方は同じ轍を踏まないようにしてほしい。

 1.コンクリートの厚みは最低5cmを確保する

 

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 ブロックを積み上げて階段の外枠を作り、その内側に土を入れてかさ増しする。

 土はブロックの最上段部より数センチ下げた部分まで踏み固め、砕石を敷く。

 これがコンクリートの下地となるのだ。

 流し込むコンクリートは一輪車で手練りする。

 枠の範囲は縦横約1メートル、厚みは3~4cmといったところ。

 一輪車で練れば、約3杯で表面まで流し込むことができた。

 一輪車1杯につきその重量は、セメント・砂・砂利・水を合計して約60キロにはなるだろうか、かなりの重労働になる。

 このときは大家仲間のたけちゃんまんさんに手伝って頂いたので、かなり助かった。

 一人でやっていれば数日かかる作業だったと思う。

 

 

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 そしてこれが三段にコンクリートを流し込んだ後の状態である。

 特に右側の段は表面が荒れていることが分かるだろう。

 これは骨材の砂利がコンクリートの表面に出てきてしまっている。

 いわゆる「ジャンカ」と呼ばれる状態だ。

 こうなるとコンクリートが乾いても、表面に浮いた砂利がポロポロと取れる状態になってしまう。

 建物の基礎でジャンカが起こると、耐久性にも問題が出てくる。

 ジャンカが起こる原因は色々と考えられるのだが、今回の場合最大の原因は

   コンクリートの厚みを確保しなかったこと

だろう。

 この状態をツイッターで呟いたところ、囚人シアンさんから

と助言を頂いた。

 先にも述べたとおり、コンクリートの厚みはせいぜい3~4cm分しか確保していなかった。

 そのため大きな砂利は奥に沈むことができず、表面にむき出しになったままということになったのだ。

 これはコンクリートを流し込む量を少しでも少なくしたい、という怠け心からだったのだが、結果的には余計な仕事を増やしたことになる。

 流石にこのジャンカ状態のままでいるわけにはいかないので、この表面部分を補修することにした。

2.モルタルを薄く塗るには「補修用のモルタル」を使う

 私はこのジャンカが出た部分の補修のため、最初はセメントと砂を混ぜる通常のモルタルを使った。

 砂利を入れるために厚みが出てしまうのなら砂利を抜けば平らにできるはずだ、と安易に考えたのだ。

 

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 しかしこの方法では砂利を多少隠せたとしても、面全体を均等にならすことは困難だった。

 モルタルの固形感がありすぎて、どうやっても平らにはならないのだ。

 この正しい補修方法もシアンさんに教えて頂いた。

 モルタルを薄く塗る場合

   骨材が細かい「軽量モルタル」を使う

   接着力を確保するため「ハイフレックス」を混ぜる

ということだ。

 ホームセンターを探すとそういった用途のモルタルが並んでいると思う。

 私が今回使用したのは「ワンモル#20」である。

 軽量モルタルでもその厚みによって種類が分かれる。

 #の次につく数字が低ければ低いほど薄塗り用になる。

 この軽量モルタルだけでは接着力が低いため、のちの剥がれや割れを防ぐために接着剤としてハイフレックスを混ぜるのだ。

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 このワンモルは水とハイフレックスを混ぜるだけで完成する。

 セメントなどを入れる必要はない。

 練ってみるとその感触としては漆喰に近い。

 粉もきめ細かく、練った後も伸びがよく扱いやすい。

 凸凹のある面でもかなり平らに満たすことができる。

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 流し込む面を木枠で囲い、練ったワンモルを流し込み、コテでならす。

 十分な量を使えば、かなり凸凹を軽減できる。

 モルタルの伸びを良くするために、水分は多少多めくらいが良いと思う。

 コテでならした後、少し時間を置いてから滑り止めのため表面を土間ほうきなどで跡をつけて仕上げる。 

左官ブラシ 柄付 1/2-1丁

左官ブラシ 柄付 1/2-1丁

  • メディア: Tools & Hardware
 

 今回使用したワンモルでは階段全ての面を仕上げたが、25kgの袋1つで約5平米くらいを施工できた。

3.外構DIYはハード、仲間の力を借りよう

 

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 上の写真が出来上がった階段の状態である。

 表面もそれなりの見栄えに仕上がっており、DIYなら十分だろう。

 階段としての使用感も問題なく、老若男女問わず安全に上がれるだろう。

 ただ階段の踏面部分に勾配を付けたりはしていないので、雨が降ったときは一部に水が貯まることがある。

 プロであれば水捌けも考えて施工するだろうから、その点は今後の課題だ。

 

 今回階段のDIYをやってみて、これは

   ブロック塀を作る作業の応用版だ

ということだ。

 単に塀を作るよりも細かい高さ合わせが求められるし、表面の仕上げなども塀以上に気を使う。

 モルタルやコンクリートの扱い方にも慣れておかないと、かなり難易度の高いものになる。

 ブロック塀のDIYという助走があったため、今回なんとか施工できたが1から挑戦するとなると相当苦労しただろう。

 また外構作業は一人でやるのは相当ハードだが、二人いればその効率は2倍以上になることも実感できた。

 特にモルタルやコンクリートを練る場合、力作業を交代で行えるので非常に効率的だ。

 全て一人で行えば心が折れても不思議ではないが、仲間の力を借りれば乗り越えることは容易になるだろう。

 

 ↓今回の作業でかかった費用については以下の記事で↓ 

hacchi6.hatenablog.com

 

 

 

 

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