2号戸建てのリフォームへ:まずは残置物処分
1号物件リフォームが終了後、直ちに2号物件の作業に取りかかった。
今年の3月のことである。
この物件は購入したわけでなく、身内の家で長年誰も住まず、物置として放置されていたものであった。
物件は一戸建ての平屋、ギリギリ平成築のもの。
間取りは2DK+物置2部屋。
住むなら1~2人。高齢夫婦か新婚夫婦といったところか。
立地はかなり田舎の方。もし市場に出してもよほど値段を下げない限り、投資用としての需要はないエリア。
だからこそ逆にまともな戸建ての供給がないエリアでもある。
きれいにリフォームできれば、すぐに客がつくであろうという見込みがある。
・まずは残地物の処分。
中はとにかく不要なものの山。
タンス、食器棚、ベッド、本
片っ端から捨てていった。
タンスや棚はハンマーで解体して燃えるごみ。不燃物は車に積み込みリサイクルセンターへ持ち込み。
本などの資源ゴミは縛って持ち込み。家電はリサイクル料金を支払い持ち込み。
畳は半分に切って燃えるゴミ。
すっきりするまで約2週間くらいだろうか。
これだけでもなかなかの達成感があった。
・残地物の処分に対する考え方
残地物については、自分が割けるリソースを考える必要がある。それによって最適な方法は違うだろう。
リソースとして
金、時間、労働力
が主なものだ。
最も手っ取り早くできて、時間も労力もかけないなら、不要品回収業者に頼めば良いのだろう。
相場がいくら位なのか分からないが、数十万単位ではないだろうか。
投資として考えるならこの選択肢はあり得ないだろう。
他にはリサイクル業者が行っている
ゴミ用コンテナのレンタル
がある。
数万円で敷地内に設置してもらい、ゴミをコンテナに自分で入れ、回収してもらう、というものである。
これはコンテナの容量にもよるが数万円で可能らしい。
また業者にもよるが、燃えるゴミ、燃えないゴミなど分別を一切せずコンテナにぶち込むだけで回収してもらえるらしい。
持ち込みの手間が省けて労働力の節約が可能だろう。
だが私にとってそんな数万円は大金だ。
残るは自分でゴミステーションに出していくか、ゴミ焼却場などへ車に乗せて持ち込むか、である。
どちらにしてもかなりの労働力が必要だ。
持ち込みは割安ではあるが処分費用はかかる。
町内のステーションに出せばタダ、しかし近所の目もあるため一度にまとめて出すわけにもいかない。
結果として私は、燃えないゴミはほとんどを持ち込んで処分し、燃えるゴミは町内の収集に分けて出した。
燃えるごみは持ち込みが一度で終わる量ではなく、家具を解体するだけでも相当な労力だったためだ。
大きめの車があり、何人かでまとめて処分できるのなら、処分場へ持ち込むことが望ましいだろう。
・ゴミの処分から得られる経験と成功体験
たかがゴミの処分、されどゴミの処分。
普通の人間なら家に山のように積み上げれたゴミを見て
とても自分一人で片付けるなんてできない
と思うものだ。
物置として放置していた身内は誰もがそうだったと思う。
私も当初は、いったいどれだけかかるのか、と愚痴をこぼしたくもなった。
いわゆる残置物処理は初めてだったからだ。
始めたばかりではゴールなど遥か彼方だ。
しかし、ゴミを一つ一つ処分していけば、確実に前に進んでいるのだ。
この感覚を私は1号物件のリフォームを通じて学んでいた。
一体あと何枚壁紙を貼ればいいのか
と途方に暮れていたときに比べれば、残置物の処理など屁みたいなものだと気づいた。
やはり自分で一度はやってみることである。
そうして初めて
自分の向き不向き
他人へのアウトソーシングの判断
費用対効果
などが判断できるようになってくるのだ。