石膏ボードの穴を塞ぐ方法:DIYの基礎作業
2号物件のキッチンや風呂の給湯器は、電気温水器が使われていた。
昔は深夜電力を利用すれば、経済的だったらしいが、現在そのプランは廃止されている。そのため今使おうとすればとんでもない電気代がかかることになるらしい。
そもそも動くかどうかもわからないので、まとめてプロパンガスに切り替えることにした。
そのため、キッチンに据え付けられている給湯器のリモコンは不要となる。リモコンは壁に穴を開けて付けられていたが、これを外すと壁に穴がポッカリと開くことになった。
今回はその穴の補修方法について書く。
1.石膏ボードの穴はサイズによって補修方法が変わる
ホームセンターなどで、壁の穴を補修するための道具セットを見たことがないだろうか。
これらの道具では穴の上にメッシュテープを貼り、その上からパテで埋める、といった方法をとる。だが補修を想定しているのは、比較的小さな穴だ。商品の説明にも書いてあるのだが、この方法で補修可能なのは直径5センチまでらしい。
それ以上大きな穴になると、メッシュテープだけでは、強度が保てなくなるためだろう。
今回塞ぐ穴はほぼスイッチボックスと同じサイズだ。
壁の中にスイッチボックスがあり、中から給湯器のリモコンコードが出ている。
今回はこのコードごと穴を埋めていく。
縦10センチ、横5センチ程度であり、下地無しにパテ埋めなどはできないだろう。
2.穴の補修、下地とメッシュテープとパテ
基本的には前述の補修セットと同じ道具を使うが、これに下地を加える。
(1) スイッチボックス内に下地の木材をビス留めする
穴のサイズにカットした角材を入れて、長めのビスで強引に留める。ビスの下地が通っているのかは分からなかったが、固定されたので良し。
(2) カットした石膏ボードをはめてビス留め
余っていた石膏ボードをを穴のサイズにカット。ボードをはめて既存の壁より出ないところにビス留めする。ビスの位置は木材とはズラす。
(3) メッシュテープを穴に貼る
穴を塞ぐようにメッシュテープを貼って、後のパテが食いつけるようにしておく。
テープが剥がれないように、少しパテを入れておいても良い。
(4) パテで平らになるまで埋める
あとはテープの上からパテで埋めていくだけだ。多少パテが痩せても2回も塗れば十分平らになるだろう。
3.穴の補修は1時間もかからない作業
以上で作業は終了だ。後はこの上から壁紙を貼るなりペンキを塗るなりできるだろう。これらの作業は道具さえ揃っていれば、1時間もかからないものだ。
穴埋めの作業はリフォームをする上では、様々な場所で行う可能性がある。
古いエアコンの配線穴、古いスイッチボックス、ものをぶつけてできた穴……ボロ物件であればあるほど、使用する機会が多いスキルだ。
また今回のように下地を入れる場合に、もっとも厄介なのは
下地の木材が固定できない状況
だ。つまり木材の奥に胴縁などがない場合だ。
そのような状況では、穴から最も近い下地を探す。下地探しセンサーや石膏ボードのビス位置で特定し、そこから穴まで下地を新たに作ることだ。
穴がある程度大きければそこから縦に木材を入れて、他の胴縁などにビス留めできればベストだ。それが見つからない場合は、いっそ穴を広げて下地を入れ直すのも手だろう。最終的に新しい石膏ボードを入れて、パテで埋められれば分からなくなるのだから。
この程度の補修はDIYの基礎レベルの作業だと思う。臆せず挑戦して欲しい。