DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

壁の漆喰塗り⑥:アクへの対処、白い漆喰壁の完成

 前回の記事では塗った漆喰に「アク」が出てきた。

 

hacchi6.hatenablog.com

 今回はアクへの対策として、シーラーを塗った上で、再度漆喰を壁に塗っていく。

 真っ白な壁を追求する場合、どんな壁であってもアクとの戦いは避けて通れない。あらゆるケースでの対応法を学んでおくべきだろう。

 1.シーラーNBを全面に塗る

 前回も紹介した塗り壁用アク止めシーラー「シーラーNB」

 1.5L入りで13平米に塗ることができる。二度塗ることを考えれば1部屋分といった分量だ。

 塗り方は適当なローラーでひたすら壁に塗っていくだけ。透明なのでどこまで塗ったか分からなくなりやすい。建材屋さんからは、塗り方を縦方向で一回、横方向で一回、それぞれの方向で塗ることを勧められた。そうすることで、塗り漏らしがなくなるらしい。

 このシーラーはペンキを塗る時に使う、水性シーラーと似た使用感で洗い流しも水で可能だ。成分も似たようなものを使っているようで、併用できないものかと思う。次回塗るときは試してみたい。

 塗ったシーラーは真夏ということもあり、1時間もかからず乾く。二度塗りはその日のうちに行うが、漆喰を塗るのは次の日まであけることにした。シーラーを塗っているのにアクが出たとしたら、大抵の原因はシーラーが乾く前に上塗りをしたことが原因だからだ。確実に乾燥させる。

2.漆喰を全面に上塗り

f:id:hacchi6:20200812222050j:plain

 シーラーが乾くとその部分はテカテカになる。この段階ではアクが浮き出ているかどうかは分からない。今度は同じ失敗をしないように、壁の数カ所に漆喰の試し塗りを行う。4面それぞれの壁に塗り、乾いたときに黄ばむかどうかを確認するのだ。今回も全面に漆喰を塗ってから黄ばみが出たら、目も当てられない。

 漆喰が乾くのは遅い。真夏であっても一晩置いた方が無難だろう。本業ではこうはいかないだろうが、DIYは時間が味方だ。時間をかけても確実に施工する。

 次の日、試し塗りをした部分にアクは出ていない。シーラーが効果を発揮したのだと信じて、全面に漆喰を塗っていく。要領は以前と一緒だ。

 

 改めて漆喰塗りの道具について説明する。必要なのは「コテ」「コテ板」

 コテは今回のように大きな壁を塗る場合、できるだけ大きいものが便利だ。先端が尖っているかどうかは、四角い壁ならあまり関係がない。コテの使い勝手を決定する大きな要因は、コテの「幅」だ。

 1,000円台でも塗り壁用のコテは売っている。しかしそれらのコテ幅は大抵狭い。使いやすいものを選ぶなら4,000円台くらいのものが良い。安いものと比べて幅がかなり広くなっている。

 なぜ幅の広さが重要かというと、幅が広ければ広いほどコテに材料を載せられるし、コテから落ちにくいからだ。これはコテ板でも同じことが言える。基本的にパテ用のコテ板よりも、塗り壁用の板の方が大きい。これは塗り壁の方が大量に塗るからであり、塗り壁のときにパテ用の板を使うと全然材料を載せられないし、頻繁に材料を床に落とす。養生をしていてもそれはイライラの元になる。

 それぞれホームセンターでは、職人が使うようなレベルのものは売っていないと思う。できれば建材屋で相談して購入するとよいだろう。

 

 以前漆喰を塗っていた部分に上塗りするときは、黄ばみが出ていない部分も全て上塗りしよう。シーラーを塗ってしまうと、色合いが上塗り部分とは違ってくる。また漆喰の上に漆喰を上塗りすると次の写真のように、気泡ができることがある。

f:id:hacchi6:20200812215447j:plain

 恐らくこうなる理由は、下の漆喰が調湿する際に空気を吐き出しているからなのだろう。上塗りが固まる前にコテでならしておこう。もしこのまま固まったとしても少し叩けば気泡は潰れる。そうしても目立つものではない。

3.結果、アクは出ない!白い漆喰の完成

f:id:hacchi6:20200812220904j:plain

 全面に漆喰を上塗りしてから一晩置いて乾かす。そうしてみると壁の黄ばみは消えていた。蛍光灯の下で見ても真っ白な壁。ようやくアクを克服できたのだ。

 壁の質感はやはりクロスとは違う。一見して違いは分かる。達成感は大きかった。

 

 後は養生の片付けだ。テープにマスカー、ひたすら剥がす。テープは一部漆喰に巻き込まれて、手では取れない部分が出てくる。テープを貼る時に空けた隙間分だけ、濡れればこの手間はかからないのだろうが、素人ではそこまで求めるのは難しいだろう。

 壁の中に入ったテープは、カッターで切り取る。場所によっては漆喰ごと切る。

 また養生をしても、巾木などの木部に漆喰がはみ出している。以前も書いたが漆喰は木に付着するとその部分が変色する。今回は少しだけで済んだが、次回は養生を徹底したい。

4.おわりに

 今回の漆喰施工は、正直採算などは考えずに行った。

 一度目で効率的にできるわけはないし、あくまでも自身の経験を積むためだ。その目的は十分に達成できたと思う。

 今後はこの技術をもっと効果的に使っていきたい。上手く使えば物件の大きな目玉になるだろう。他の物件との差別化ポイントは多いほうが良い。

 ちなみに今回4畳のキッチンを塗るのにかかった費用は

   9,760円

だった。この数字だけ見ればかなり安上がりだろう。

その内訳などは、下の漆喰塗りについてのまとめ記事を見てほしい。

  ↓          ↓        ↓

hacchi6.hatenablog.com

 

 

↓ランキング参加中↓
↓他の投資家ブログもチェックすべし↓