壁紙のカット・のり付け
壁紙のカット
壁紙を貼る前には、必要な分に切り分ける必要がある。
ロールで送られてくる壁紙を端っこから測り、張る場所の長さよりも
5~10センチ
くらいの余裕を持たせて、はさみでカットする。
このときに必要量ギリギリでカットしてしまうと、いざ貼るときになって微妙に足りなくなることがある。
はさみを使ってフリーハンドで切る場合は、なおさら注意しよう。
使うのりのタイプ
続いて壁紙の裏側にのり付けをしていく。
ここで使うのりにも2タイプある。
1つ目はのりの希釈が必要なく、そのまま塗れるタイプ
2つ目がのりを水で希釈する必要があるタイプ
それぞれのメリットデメリットは
・そのまま塗れるタイプ
ベストな濃度・粘度なので塗るのも貼るのも安心、手軽
小分けにされているものもあるので、必要な分だけ購入できる
希釈タイプに比べて割高
・希釈タイプ
基本的に業者用のため、大容量でしか売られていない
希釈の際、のりと水の割合を考えて混ぜる必要がある
濃度を間違えれば、塗りづらくなったり、壁紙が張り付かなかっ
たりする
余ったのりの保管が面倒
といったところだ。
私は最初からコストを考えて希釈タイプを購入した。
1箱18キロだが、これだけで一戸建ての壁紙は貼り切れるくらいの量がある。しかし、一部屋の壁紙を貼りかえるだけだ、という場合は小分けで、希釈の必要がないものを選ぶのが無難だろう。
のりの攪拌
そのまま塗れるタイプであれば、100均のローラーで塗るだけで問題ない。
希釈が必要な場合は、バケツなどに固形ののりを必要分取り出し、水を加える。
のりごとに水との割合が書かれているので、最善を期するのであればのりの分量と水を計量器で測って、混ぜるべきだろう。
私はそこまでやっていられなかったので、何度か失敗して感覚を掴むまでやった。
のりと水を攪拌する際は、インパクトドライバーに取り付け可能な
攪拌用の羽根が必須である。
混ぜるときも水は少しづつ加えていく、のりがダマにならないようにだ。
濃度を多少間違えても、のりを後から加えて調節が可能なので、あまり心配の必要はない。程よい粘度になるまで続ける。
慣れないうちは、のりと水の量を商品説明通りに測って混ぜ、適切な粘度を覚えるといいだろう。
慣れてくればいちいち分量を量らなくても、適切な粘度がわかってくるので作業効率が上がる。
壁紙へののり付け
壁紙へののり付けは、基本的にローラーが良いだろう。
刷毛で塗るには面積が広すぎるし、時間がかかる。塗った先からのりが乾くといけないので、この工程は手早く済ませたい。
100均のローラーで十分なので、壁紙の真ん中あたりから一気に塗っていく。塗り忘れがあると壁に貼った後、その部分が接着せず空気が入ってしまう。
十分な量を付けて、しっかり全面に伸ばしていく。
ここでのりの粘度が高すぎると、のりが全然伸びずに付け忘れる場所が出る原因となる。
また壁紙の端っこは付け忘れが多い、意識してのり付けしよう。
最悪なのが塗っている最中に、のりが足りなくなることだ。
半端につけてしまってから、慌ててのりを希釈している間に、付けたのりは乾いてしまうだろう。十分な量を確保してから作業を開始するべし。
※壁紙を重ね断ちする場合
壁紙を連続して同じ柄を貼っていくときに、2枚の壁紙の端を重ねて貼り付ける方法を重ね断ち、という。
この方法を使って何枚も繋げていく場合、のり付けの時点で壁紙の左右の端に
ビニールテープと下敷きテープ
を貼り付けておくことが望ましい。
ビニールテープは、壁紙が重なる部分の上側につけるもので、要はその部分ののりが乾くことと、下側の壁紙にのりがつかないようにするものだ。
下敷きテープは
こういったもので、これは2枚重なる壁紙の下側につけるもの。
重ね断ちするときは、カッターで2枚まとめてカットするのだが、その際下地の石膏ボードまで切らないようにするためのものだ。
どちらのテープも目的としては
壁紙の繋ぎ目をキレイにするため
用いられるものだ。
壁紙にのり付けした後、急いでこのテープもつける必要があるので、結構忙しいが、後の仕上がりを考えれば省くべきではない作業だ。
のり付けの後のオープンタイム
壁紙にのり付けが終われば、貼り付けるときの上側からのりの面が空気に触れないよう、折り畳んでいく。3,4等分くらいで畳んだらそのまま外気にできるだけ触れないように、ビニール袋に入れておく。
そして約10分間経つのを待つ。
壁紙には、水分を含んだら紙が伸びる性質がある。
そのためのりを塗ってから、すぐに壁に貼り付けてしまうと、貼るときはピッチリと貼れていたのに、時間の経過とともに壁紙が伸びて弛んでくる。しわの原因になってしまうのだ。
だから、ある程度壁紙が伸びるのを待つための時間として、オープンタイムが取られるのだ。
またのりの面同士をくっつけることで、のりを塗り忘れた部分があったとしても他の面がそれをフォローする役割にもなる。
ここまでやって、ようやく壁に貼り付けることができる。