DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

壁紙の選び方:DIYでは厚みのあるものを

 DIYで壁紙を貼る場合、その壁紙をどうやって選んでいるだろうか。

 デザインや値段などが主な判断材料だと思う。ホームセンターで買うのでもない限りはネット通販だと思うが、その場合実物を確認せずに買うことが大半だろう。

 その場合、注意しないと実際に貼ってから

   こんなはずではなかった

と後悔することになりかねない。

 今回は壁紙選びの注意点について書きたい。

 1.デザインを外すことは少ない

 現物を確認しなくとも、ネットだけで壁紙の柄は十分に確認が可能だ。壁に貼ってみて合うかどうかは、事前に現物で確認するかどうかはあまり関係がないだろう。

 広範囲に貼った上で感じることなので、こういった後悔を防ぐには、その壁紙を使った部屋の写真を探すのがベストだ。

 シンプルな白色の壁紙にしても、遠目には柄の違いは分からないことが多い。そのため購入前に部屋のイメージができていれば、デザイン面で大きく外すことはないだろう。

2.貼ったときに初めて下地が浮くかどうかわかる

 問題は下地の仕上がりにある。リフォームする場合、古い壁紙を剥がした場所には、大抵新しい壁紙を貼る。この場合壁紙を剥がした後は、下紙が取れずに残っていたりしてデコボコが少なからず生じる。

 基本的にはそういった部分はパテで埋め、できるだけ平らにならす必要があるのだが、DIYで完璧に仕上げる人は少ないだろう。どうしても妥協が必要だ。

 また砂壁をパテで全面埋める場合もあるし、砂壁に直接壁紙を貼ることもある。

 下地が整った状態で貼れるのは、新しいボードを貼ったケースのみだと思っていい。

 新品のボードとそれ以外の下地では、作業性が雲泥の差だ。新品以外は常に壁紙の仕上がりに不安が付きまとう。

 私の感覚で下地の荒れ具合を順に並べてみる。

  キレイ 新品のボード > 化粧ベニヤ > 古いボード ≧ パテ壁 荒い

 下地調整の工程でどこまでやれるかだが、

  ・酷い段差の部分にはパテを塗る、

  ・パテを埋めた部分をサンディング

  ・下紙は浮いている部分と水に濡れて浮く部分は取る

程度だと思う。

 下地の荒れ具合に応じてこの工程の手間は増える。新品のボードならビスとジョイントを埋める程度で十分だが、古いボードは下紙の具合によっては相当な手間がかかる。

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 この写真は古い壁紙を剥がした後のボードになる。比較的キレイに下紙が残っている部類だろう。入隅の付近はさらに下の紙まで剥がれているが、この境界をパテで埋めるかはケース・バイ・ケースだ。

 私はこのような場合、ほとんどパテを塗っていない。触った感触で判断しているが、結局貼る壁紙によって、この段差が出るかどうかが決まってくる。比較的厚みのある壁紙なら、そのまま貼っても意外とキレイに仕上がる。反面薄い壁紙なら、この段差がモロに現れる。

 また下紙の浮きも対処しようと思えばきりがない。完全に剥がれかかっているものはともかく、水分を含んだら浮いてくるものをどこまで剥がすか。霧吹きで湿らせてみて、目立つものは剥がす程度だろうか。

 さらにパテを塗ったとしてもその腕が未熟であれば、逆にその部分が周囲から浮き出るケースもある。その場合はサンディングの手間が増えることになる。

 

 こういった具合なので、DIYで完璧な下地を目指すのは現実的ではない。

 これらの手間をある程度緩和できるのが、壁紙の選び方なのだ。

3.どんな壁紙が良いのか

 どんな壁紙を選ぶべきか、簡潔に言うなら

   デザイン、厚みともにデコボコが目立ちにくいもの

である。

 ・デザイン面

 アクセントクロスとして使われるタイプで、派手なデザインならデコボコは目立ちにくい。使いやすいのは「カラフルなレンガ柄」だろう。

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 これらの壁紙はサンゲツなら

   リザーブ ファイン フェイス リフォームセレクション

が該当するだろう。

 このグレードの壁紙は、白い無地のタイプより、大抵は厚みがある。壁に貼ってしまえば多少の段差やデコボコは触ってみないと分からない。荒れた下地でも非常に使いやすいタイプだ。

 しかし無地のものと比べて値段は高くつく。壁の全面をこれら主張の強い柄にするのも考えものだ。大抵は無地のものと組み合わせることになると思う。

・壁紙の厚み

 無地系の壁紙で見るべきは「厚み」である。

 メーカーのカタログなどには、各壁紙ごとの厚みは載っていない。だが実際に触ってみると、厚いものもあれば薄いものもある。サンプルを入手できれば確実だが、ネット通販では難しい。注文段階である程度あたりをつけるには、無地のものでもそのデザインで判断するしかない。

 無地の量産系はサンゲツなら

   SP EB

になる。両方を使ってみた感想だが、下地の浮き出具合はどちらも変わらない。EBの方が軽いので大量に貼る場合は作業しやすい、というくらいだ。

 デザインのどこを見るかだが

   石目系、織物系、どちらのタイプでも「目の細かいものは使わない」

ということだ。

 目の細かいものは立体感が小さい。落ち着いた雰囲気作りには適しているが、そのようなタイプは新品のボードが下地のときに使うべきだろう。

 カタログを見るだけでも、そのデザインに立体感があるかどうかは分かる。

 使いやすいのは漆喰のコテ跡を目立たせるデザインなどだ。

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 白一色であっても立体感があり、多少の段差もこのコテの模様が隠してくれる。

 織物タイプでも目の荒いものがあるので、使ってみると良い。

4.おわりに

 この下地にこの壁紙を貼ったらどうなるか、そういった感覚は色々な壁紙を扱ううちについてくる。使いやすい型番を見つけたら、後はそれを使い続けるだけでも良いかもしれない。

 SP、EBなど現行のモデルであれば大きく外すことはない。しかし、安いというだけで何年も前の型落ちを現物も確認しないまま買ってしまうと、思わぬ失敗をしかねない。

 だが色々なデザインを試してみたいのであれば、今回紹介した基準を参考にして壁紙を選んでみてはどうだろうか。

  

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