繊維壁を剥がしたら下地は凸凹
繊維壁に対する結論
剥がさず、固めて、パテを塗れ!
1号物件のキッチン、玄関、トイレはいわゆる繊維壁だった。
これは和室によくある砂壁とは違ったタイプであり、紙などの綿繊維や木屑などが混ざったものを練って、壁に塗りつけたものらしい。
材料費も安いため、昔の住宅ではよく使われていた印象だ。
しかしこの壁は今となっては見栄えからして古臭い。
1号物件のものは、少し触るだけでその繊維がポロポロと落ちてくるのだ。
そんな状態だったものだから私は
全て剥がしてしまえば良い
剥がしてしまえば平らな下地が出てくるはずだ
そこにクロスを貼ればよいだろう
などと安易に考えたのであった。
剥がすこと自体は難しくなかった。
手順としては
① 壁に対して霧吹きで水を吹きかけて柔らかくする
② スクレイパーで削ぎ落す
であり、非常に単純だった。
しかし、その作業を3部屋分もやることは体力的にしんどかった。
また出るごみの量も相当なものだ。
一部屋につき、45Lのゴミ袋が5~6袋だろうか。
一度で綺麗に剥がすことも難しく何度も水を吹いては削ぎ落した。
これでキレイな下地が出てくれば良かったのだが、そうはいかなかった。
繊維を剥がしたあとは上の写真のとおりである。
下地はラスボードなどではなく、コンクリートでできているようなのだ。
コンクリートのデコボコな面に、直接繊維を塗った感じ。
そんな施工がありなのかどうかは、未だに分からない。
とにかく下地もそのまま使える状態ではなかったのだ。
そのため、壁を全面的にパテで埋めることになる。
この作業がとんでもなく重労働だったことは後に述べる。
今あたらめて思えば、わざわざ繊維壁を剥がさずシーラーなどで固め、そこにパテを打ってクロスを貼るのがベストだったのだろう。
実際に繊維壁おさえ用のものも売っているので、これらを使わない手はない。
また水溶きボンドやシーラーでも代用可能だろう。
これから建てられる物件に繊維壁が用いられているのかはわからないが、古い物件であれば普通に見かける壁だと思う。
そのようなときには是非私の失敗を参考にしてほしい。
とにかくこの記事で伝えたいことは、冒頭のとおりである。
繊維壁は剥がさず、固めて、パテを塗れ!