天井のリフォーム、今回はキッチン、トイレなどに使われていたジプトーン天井について。
1.チープな印象のジプトーン
ジプトーンとは、石膏ボードの一種で、一般に天井にそのまま貼り付けて使われる。
ただ壁用のボードと異なるのは、板にデコボコがあり、
このような虫食い状になったものを言う。
何故こんな形状になっているのか分からないが、集合住宅の天井や店舗のトイレ、学校など、コストを抑えるところではよくつかわれている印象だ。
誰でも一度は目にしたことのある天井だろうが、みんな思うはずだ
安っぽい
と。
このデコボコをパテで埋め、平らにして、クロスを貼ることもできるのだろうが、今回は
デコボコも含めて白いペンキで塗りつぶす
ことに決めた。
2.ジプトーンの塗装
まずは何も考えず普通のローラーでペンキを塗ってみた。
しかし、表面はともかく、凹んだ穴の中まではなかなかペンキが入っていかない。
ネットでやっている人はどうやっているのか、を見ると
ローラーを凹凸面用
に変えて塗っていることに気づいた。
そこで近所のホームセンターで超粗面用ローラーを購入した。
このローラーを試してみると、散々手こずった穴の中まで、簡単にペンキが塗れるではないか。
穴まで塗ってみると、いかにもなジプトーン感は薄れ、古さもなくなりいい感じに仕上がった。
しかしここで予期せぬ問題発生。
ペンキを塗ったところでいくつも
ジプトーン表面の白い部分が剥がれてきている
のだ。
恐らく古いボードが水分を吸い込み、表面の紙部分が剥がれてきた、というところだろう。
浮いてきた部分を剥がすと、灰色の下地が見える。
そこにペンキを上塗りしても、周囲との違和感が隠せない。
どうするかは悩んだが、結論としては
一部古いジプトーンを剥がし、新しいジプトーンに張り替える
こととした。
調べてみると天井材を貼ること自体は、ビス止めをするだけで難しくなさそうだ。
近所のホームセンターにジプトーンがセットで売っていることも確認できたので、早速古い天井を壊していくこととした。
3.ジプトーンの貼り替え
ジプトーン自体は近くのホームセンターでセット売りしていた。
1枚の大きさが90×45、8枚入りで2000円程度。
2畳分と考えれば一部屋当たり、6畳間なら6000円程度の計算か。
既存のジプトーンとも規格が合うので、古いのを外してそのまま交換できた。
キッチンの古いジプトーン天井をバールで無理やり外してみたところ
こんな感じで、古いものは白いプリント合板用の、白い釘で留められていた。
外すこと自体は、バールでひたすら引っぺがすのみ、所詮石膏ボードなので簡単だった。
ただジプトーンは
天井の下地材と廻り縁の間に挟まれて設置されていた
ので、端の部分は綺麗に外せず、また新しいものをその間に差し込むことも困難だった。
そのため、元のサイズから多少切って設置する必要があった。
また新しいものを設置するまえに、ジプトーンの穴をペンキで塗っておいた。
上に向かってペンキを塗るより、かなり簡単かつキレイに仕上がり、あとは設置するだけなのだが……
改めて気づいた。
一人の場合
片手でボードを持って支え、もう片手でビスを留めることなど不可能
なのだと。
当時の私は作業を手伝ってもらえる人間などおらず、どうしたものかと頭を抱えた。
そこで調べてみるとサポートリフターなる道具があることを発見した。
アマゾンで発見しその日に注文した。
このサポートリフターは、最大で3メートル近くまで上下に伸ばせるつっかえ棒のようなもので、一人で天井作業を行うには打ってつけのツールである。
これにボードを支えてもらい、ビス留めしていけば、張り替えはいとも簡単にできた。
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