ムラが出ない!ワンタッチコテバケ:イナゴ天井のペンキ塗り
6畳と3畳の和室の境界、床の間を破壊し、床は捨て板を貼って一つの部屋にしたことは以前の記事で書いた。
次は天井や壁、柱など木部について書いていく。
1.リフォームの基本は高いところから、低いところへ
部屋全体をリフォームしようと思えば、一体どういった順番で手をつけるべきなの
か、その基本的な原則は
高いところから始め、上から下へ順番に、最後が床
である。
作業で出るゴミや汚れは、重力に従って下へ落ちる。
これは掃除の原則と同じだ。
床を最初に綺麗にしたところで、後の作業で必ず再び汚れる。
だからまず手を付けるのは天井から、ということになる。
2号物件和室の天井はいわゆるイナゴ天井。
壁紙を貼るというわけにはいかないので、ペンキで塗ることにした。
手順は1号物件のとおり
⑴ シーラーを2度塗り
⑵ 白色水性ペンキでムラがなくなるまで塗る
といった単純なものだ。
使用したシーラーは
のクリアー(透明)のものだった。
これは以前の物件から使用していたものだったのだが、透明というのが正直使いに
くい。
天井など、自分の目線から離れた部分になると、どの程度塗れたのかが、非常に分かりにくいのだ。
塗った直後であれば、光の加減からある程度は判断がつく。
しかし、乾いてから二度塗りするとなると、二度目はどこを塗ったのかが分からなくなる。
今回の作業中に1缶使い切ったため、次のシーラーを用意した。
このシーラーはホワイトなので、どこまで塗れているかが分かりやすく、塗り漏らしも減った。
これをローラーで天井全体に2度塗りした。
それが乾いてからはペンキ塗りだ。
使用したのが
日本ペイントのエコフラット60。
恐らくこれが最もローコストな水性ペンキではないだろうか。
ネットであれば5,000円台で購入可能だ。
これをローラーで塗っていったのだが、イナゴ天井では天井板が細かく分かれており、それぞれに段差が付いている。
それをローラーでくまなく塗ろうとすると、どうしても隙間が空く。
しかし、その隙間を全てハケで塗っていくのも手間がかかる。
2.最強のムラ対策、ワンタッチコテバケ!
ここで導入したのが
このワンタッチコテバケである。
ペンキを含ませる部分が四角のスポンジ状になっており、メリットとして
均等にペンキが染み込むため、ムラになりにくい
角のような細かい部分も塗れる
といった点が挙げられる。
今回試しに使ってみたのだが、これは非常に優れものだ。
今まで使わなかったのが悔やまれるほどの逸品である。
ペンキ塗りにおいての悩みのタネは
ムラ、アク、ヤニ
だと思っている。
特にこれらはホワイトを塗る際、非常に出やすい。
ムラに関してはホワイトが下地が透けやすいこともあり、下手な塗り方をしていると5~6回塗り重ねることもあったりする。
しかし、その対策としてコテバケにペンキを十分染み込ませて、ゆっくり塗るのだ。
すると、ローラーで塗るのとは比べ物にならないくらい綺麗に仕上がる。
丁寧にやれば2度塗りで終わる。
私の中でだが、これはローラーでは考えられないことだった。
もし今までこのコテバケを試したことのない人がいれば、是非一度は自分で試してほしい。
人の感想を聞くより自分で試すのが、最も効果を理解できるだろう。
ローラーに比べると、多少値段は張るが、見合った価値があることは保証できる。
写真でムラの有無は分からないだろうが、ローラーでは何度塗り重ねてもこうはならない。
そのくらい劇的な変化が感じられた。
何度でも繰り返すが、使ったことのない人は一度手に取っていただきたい。