DIY大家の覚え書き@TOYAMA

富山にて不動産投資で経済的独立を目指す戦いの記録

土留めとしてのブロック塀④:コンクリートの流し込みと水平の重要さ

 ブロック塀の作業についてだが、前回は鉄筋を組み上げたところまでだった。

 

hacchi6.hatenablog.com

 見栄えはともかく、一応コンクリートを流せる状態にはしたわけだ。

 今回は流し込んだ結果どうなったかを記そうと思う。

 多分プロからすれば見るに耐えない結果だ……

 

1.コンクリートをどうやって用意するか

 コンクリートは自分で作ることができる。

 材料は

   セメント、砂、砂利、水

これだけだ。

 これらを適切な分量で混ぜて練る、すると生のコンクリートが出来上がる。

 材料はどこのホームセンターでも売っているので、挑戦しようと思えば誰でも可能だ。

 問題となるのは、今回必要なコンクリートの量だ。

 ブロック塀の基礎として掘った穴の寸法は

   長さ7000mm✖幅350mm✖深さ350mm

で底に砕石を約100mm敷いた。

 コンクリの厚みを150mmとすれば

   7000mm✖350mm✖0.15mm=0.36立米

となる。

 もちろん穴は正確ではないので誤差が出るだろうが、これに近い量のコンクリートを作る必要があるわけだ。

 では0.36立米とは、どれだけの重量になるのだろうか。

コンクリート・モルタル配合計算

 こちらで測ってみると

 

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という結果になった。

 固形物だけで800キロ近く、ホームセンターから運ぶのも一苦労だ。

 これらを手作業で混ぜ合わせて穴に流し込む……

 未経験の作業ではあったが

   どう考えても一人では無理だ

ということが想像できると思う。

 これまで一切経験のない素人が、適切な割合で生コンを作れるとも思えないし、この作業を一日で終わらせなければならない。

 現実的ではなかった。

 そこで次の策を考えた。

   生コン業者にミキサー車で届けてもらい、流し込む

という方法だ。

 大抵の生コン業者はコンクリートを現場まで配達してくれるらしい。

 直接流し込んでくれるので、作業の手間は激減する。

 問題は

   私のような個人にまで売ってくれるのか

   売ってくれたとしてその値段

である。

 幸いなことに現場から車で五分ほどの場所に、生コン業者があったのでその点を電話で聞いてみた。

 すると

   個人にも販売している

   売るのは最低単位の0.5立米から

   コンクリートの配合によって値段は違うが、ブロック塀用なら

     0.5立米で14,400円

  である

という回答だった。

 先の計算結果とコストを比較してみると、5,000円の差もないのだ。

 どう考えても業者に頼むのが得策だ。

 配達日時を予約してその日に備えることにした。

2.コンクリの流し込み、やってきた業者に呆れられる現場

 コンクリ流し込み当日は晴天。

 流し込むときに雨が降っていると、強度が弱まる、という話を聞いていたが杞憂に終わる。

 予定通りに現場までミキサー車が来た。

 ミキサー車の尻から穴にコンクリを注ぎ込むらしい。

 しかし業者の男性はこれから流し込む現場を見て

   この鉄筋は君が組んだの

   これじゃ水平にならないと思うよ

と、苦笑しながら、かなりオブラートに包んで伝えてくれた。

 多分私が客じゃなかったら、ボロクソに言われていただろう。

 まず

   水糸が張られていないのに、コンクリをどうやって水平にならすのか

ということらしい。

 言われてみて気づいたのだが、私の中で生コンというのは

   水面が常に水平になるように、自然と平らになるものだ

という認識だったのだ。

 よくよく考えてみればそんなはずがない。

 このとき扱って初めて分かったが、生コンとはちょっと水分多めの泥だ。

 液体ではなく固体。

 そして超重い。

 基準の水糸を張っておき、それに沿ってコテでならさなければならないものなのだ。

 

 次のダメ出しが

   鉄筋がぐらぐらで固定できていない

ということだ。

 生コンは固体で非常に重い。

 そんなものを一気に流し込むわけだから、ちゃんと固定されていない鉄筋などは簡単に押されてしまうわけだ。

 実際に流し込みが始まると

   縦筋17本のうち、4,5本は傾いた

ので、生コンに沈むのを直しながら作業をしなければならなかった。

 

 その他にもプロから見ればいくらでもツッコミどころはあっただろうが、今更流し込みを中止するわけにもいかず、そのまま続行することにした。

 

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3.スコップとコテでひたすら平らにする

 流し込みが始まると私は必死に生コンを均等にしようとした。

 まんべんなくコンクリを行き渡らせるために、偏った部分のコンクリをスコップで移動させ、かき混ぜていく。

 やはり自然に任せていてもコンクリートは、偏ったままになるので、人力で均等にしなければならない。

 しかし均等とか水平になったかどうかの基準がないので、結果的にはなんとなくの目分量である。

 晴れていて気温も高い日だったので、業者の人が言うには数時間で完全に固まる、ということだった。

 少しでも平らにしようと、ひたすらコテでならし続ける。

 と、ここで思い出す。

 参考にした本「庭づくり大全」では

   コンクリに角材と水平器を置いて測っていた

ということを。

DIY SELECTS1自分でやる庭づくり大全

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  • 作者:荒井 章
  • 発売日: 2008/09/10
  • メディア: 単行本
 

 

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 生コンに軽い木材は浮く、その上に水平器を置けば傾きがわかる。

 何の基準もないよりはマシだった。

 あとは固まるまでひたすら水平を出して、コテでならしていった。

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 時間が流し込みから2時間も経つと、コテも効きにくくなってくる。

 そして3時間半も経つと、コンクリを押しても凹まなくなった。

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 これがあらかた固まった様子。

 ぱっと見た雰囲気だとそれなりに見えもするのだが、多分全体の水平はないだろうという感じ。

 完全に硬化するまで数日かかる、ということだったのでこの日はここまで。

 基礎に大きな傾きがあれば、その上にブロックを置いたところで、キレイにブロックが揃うわけがない。

 今後どうやってリカバリーをしたものかと、途方にくれたものだった。

 

4.改善点

 この時点での後悔は

   水盛り遣り方を怠ったこと

これに尽きる。

 教科書通りに、穴掘りの段階から水盛りを行い、杭を打って水糸を張っておくべきだったのだ。

 そうすればこの時点でも、かなりの精度で水平が出せたはずだ。

 その工程が難しいものだから、省きたいという怠け心が出たのだ。

 やはり素人は、作業の勘どころが分かっていない。

 経験者にアドバイスを求めていれば、このような基本的なミスを犯すことはなかっただろう。

 とはいえ今回の経験は良い学びになったことは間違いない。

 手痛い失敗をすればするほど、嫌でも忘れられない。

 ブログのネタにもなる。

 失敗から何かを得ている限り、それは失敗ではないのだ。

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